引き寄せの近道は主観的感覚

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まだだ、まだ終わらんよ。

というわけで引き続きクオリアのお話です。書いてる方からして「ぽい感じ」なんて言っているのですから、読んでいる皆様におかれましても、なかなかすっきりと理解するというのも難しいところでしょう。

だから本日は、例え話から。こんな話はどうでしょう。

言葉以上に力のある心

あるところに、まったく英語を知らないA君とB君がいます。二人は一度も英語に触れたことがなく、「I LOVE YOU」という言葉さえ知りません。

 

そこで、まずA君には立派な家庭教師をつけましょう。A君は家庭教師の元、発音だけを学びます。「LOVE」の「ラ」は「L」だから舌を巻かず、「ブ」は下唇を噛む「ヴ」の発音。やがてA君は、ネイティブにもまったく遜色ない、完璧な発音の「I LOVE YOU」を身に着けました。しかしその意味は知りません。

 

一方、置き去りのB君ですが、ある日アメリカ人の女の子に一目惚れしてしまいました。言葉はわからないけれど、どうしてもこの思いを伝えたい。B君は慣れない辞書を片手に、なんとか言葉を探します。そうしてようやく拾い集めた「I LOVE YOU」。ひょっとすると現地の人には、「オレ アナタ ズキデズ」なんて聞こえてしまうかもしれません。

 

さて、完璧な発音を身に着けたA君と、溢れ出る愛を拙い言葉に託すB君。実際、同じ女の子に伝えてみたら、心を動かされるのはどちらの言葉でしょう?

 

「それは、顔がタイプの方さ! HAHAHA!」という小粋なアメリカン・ジョークではございません。考えるまでもなく、強い説得力を持つのは、B君の言葉に違いありません。言葉は心を託すための道具に過ぎないのですから。

ほら、また出てきましたね。じゃあ心ってなんだろう。

白黒の部屋のメアリー博士と同じです。どんなに理論を積み重ねようとも、それだけでは説明のつかない、ぼんやりとした、けれども確かな存在がある。その正体を仮定した存在が、クオリアというわけです。

 

ちょっと話が逸れてしまいますが、僕の大好きな詩をひとつ。僕が上記の例え話を思いついたきっかけでもある、谷川俊太郎「ことば」という一遍。受け止め方は、皆様次第。

 

問われて答えたのではなかった
そのことばは涙のように
私からこぼれた

辞書から択んだのではなかった
そのことばは笑いのように
私からはじけた

知らせるためではなかった
呼ぶためではなかった
歌うためでもなかった

ほんとうにこの私だったろうか
それをあなたに云ったのは
あの秋の道で
思いがけなく ただ一度
もうとりかえすすべもなく

クオリアと引き寄せ

さて、偉大な詩で切なくも温かい気分に浸ったところで、続きです。ちなみに谷川先生には以前に一度お会いしたことがあるのですが、本当に彼の詩そのままの、あたたかく、自由で、子どものように純粋な方でした。

で、続きです。

仮定の域を出ませんが、ここではクオリアを実在の因子として考えてみましょう。

ある事象を脳内で処理するとき、論理とは別に主観として生まれる感覚。

冷たいものに触れたときに、皮膚が反応し毛穴が収縮し体温維持のために血流が活発化し自衛のために痛みの信号を流す。そんな生体反応とは別にある、「冷てぇ!」という主観的な感覚。

つまり論理=自我(後付けの価値観や知識)に対する、感覚=自己(不変の自分自身)ということになるのではないでしょうか。

そして何度もお伝えしてきている通り、この自己の変質こそが、引き寄せの唯一にして最大のポイント、いわば奥義ということ。

引き寄せの実践において繰り返される「叶ったような感覚になる」という言葉。しかし叶ったことがないのだから、叶った感覚はわからない。だから僕たちは、お金とか車とかセックスとか、即物的な現象を思い描いてしまうのです。それが自我の思う壺だとも知らずに。

主観的感覚であるクオリアは、実在する物質である。ならばそのクオリアが生まれれば、現実に変化が表れる。それは自明の理。

ならば僕たちが願いを引き寄せるため、思考を現実化するために必要なことは、このクオリア、つまり主観的感覚を得ることだということになります。

欲しい車があれば、レンタルや試乗で乗ってみる。好きな人がいるなら、少しでも話しをしてその幸福な気分を味わう。そしてお金が欲しいなら、お金を使ってその感覚を得る。主観的感覚を得るためには、まず体験をする。

 

思考は現実化する。僕はこれを疑っていません。

しかしその現実化の速度を増すために、この主観的感覚が必要となってくるのです。急がば回れ、というわけです。

 

 

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思考はただの電気信号なのか

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前回までは、思考の正体はなんなのかというお話でした。

  1. 思考とは脳内を流れる電気信号である
  2. 電気信号は光である
  3. 光はエネルギーである
  4. エネルギーは物質に変換される
  5. つまり思考は現実化する。

という若干、暴論と言えなくもない論理展開でした。そしてそもそもの前提条件である「1.思考とは脳内を流れる電気信号である」という点に、拭い難い疑問が残るのです。今日はそんなお話。

 

思考はただの伝達情報なのか

思考とは脳内の電気信号である。それは確かにそうでしょう。しかし果たしてそれで思考のすべてを説明できるのでしょうか。それは言い換えれば、電気信号のみで思考を再現できるということになります。

ざっくりと思考の流れはこのような感じ。

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では脳がコンピュータに、記憶がデータベースに置き換わった時、それは思考といえるのでしょうか。私たちは何か、重大な要素を見落としているのではないでしょうか。

たとえば、思考が言語に変換される。言語は発声され、空気の振動という物理的な現象になります。歩く、座る、立つ、打つ、道具を使う。思考が筋肉を動かし、動く筋肉は運動となります。思考から物理現象への変換。考えてみれば不思議です。

あるいは、先日もお伝えした脳内物質の分泌。快/不快という思考は、ダイレクトに体に変化を及ぼします。電気信号が物理次元に反映される。その中間に、何がしかの見えざる力が働いているのではないでしょうか。

メアリーの部屋

「メアリーの部屋」という思考実験があります。1982年にオーストラリアの哲学者フランク・ジャクソンにより提唱されたこの実験。ざっくりというと以下の通り。

この世のすべてを理解するスーパー科学者・メアリーさん。彼女はあらゆる現象の原理・理屈を知っている。

たとえば「赤い」という状態について、その光の波長やその色を目にした時の人間の脳内の感覚を余さず説明することができる。

しかし彼女は生まれてからずっと白黒の部屋の中に住んでいるため、実際に「赤い色」を見たことはない。

では、生まれてはじめて部屋から出て赤い物を目にした時、彼女には何か新しい発見があるか。

多くの人はおそらく「ある」と考えることでしょう。科学者・哲学者の間でも、新たな発見は「ある」という論が優勢のようです。

ではその新たなものとは何か。体験でしか得られない、知識とは異なる何か。これを仮定したものが「クオリア」です。

クオリアの存在

我らがウィキペディア兄さんによるとクオリアとは

心的生活のうち、内観によって知られうる現象的側面のこと、とりわけそれを構成する個々の質、感覚のことをいう

 とあります。なるほど、わからん。

内観とは、つまり主観のこと。硬い鉄を触った時の手触り、音、質感、雰囲気と、柔らかいゴムを触った時のそれの違いと言えば良いでしょうか。「ぽい感じ」と言えば良いでしょうか。

つまり脳内に電気信号として流れる情報だけではない、もっと主観的な、個人的な感覚というものが、思考を構成しているのではないか、ということです。

クオリアの存在は強く認識されているものの、その定義や科学的検証はなされていません。しかしこのクオリアこそが、人間を人間たらしめている要素、コンピュータに再現できない重要な部分であるのです。

さて、そんなクオリアの存在は、引き寄せにどう関わってくるのでしょう。

次回はそんなお話です。

 

 

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思考が現実化する理由

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思考の正体は(ある面から見た場合)光である、というのが前回のお話。では、思考が光であるなら、どうなるのか。なぜ引き寄せが起きるのか。そのあたりを考えてみましょう。

相対性理論のときに考えた光の性質を思い出してみましょう。

光の不思議な性質をざっくり羅列してみると

  1. 光は「光子」により構成されるものの、光子に質量はない
  2. 量子論に基づき、非観測下における光子はぼんやりした波である
  3. 光子はその振動数に比例したエネルギーを持つ
  4. 光の速度に近づくと、時間の流れが遅くなる
  5. しかし何者も光の速度に達することはできない

といったところでしょうか。では、思考=光だとすると、どのようなことが考えられるでしょう。

 

まず考えられることが、4の定義により、思考が光であるなら思考のなかで時間の流れが変わるということが挙げられます。過去に光時計でご説明したように、等速直線運動をする物体は光速に近づくにつれて時間が遅れ、光速達すると時間が停止します。では思考が光であるなら、思考のなかで時間が停止するという不思議な話になってしまうのでしょうか?

これはその通り、といえます。少し哲学的な話になってしまいますが、時間が停止するということは、時間の流れによる区分がなくなるということ。つまり過去・現在・未来が同じ空間上に同時に存在するのです。

思考をするという行為は、現在にあります。しかしその行為の本質に未来と現在と過去を内包しているのです。わかりにくいですね。

つまり、いまあなたが「空が青いなー」と思考する。その瞬間のあなたの思考は、時間という概念を含まず、ただ電気信号として存在する。次にあなたは「ところで、腹が減ったな」と考える。すると「空が青いな」という思考は、「空が青いと思考した記憶」、つまり過去のこととして保存される。ここでようやく時系列が生まれるのです。

つまり「空が青いな」と今、考えているなら、その思考にあなたの人生すべてが含まれているのです。今に力があると言われるのは、すべての時間を内包する思考エネルギーが、思考という行為をする現在に凝縮されるからです。

わかりにくいですね。大丈夫です。僕もふんわり書いてます。

 

次に考慮すべきは、光そのものにエネルギーがあるということです。レーザーメスや加工機が物理的エネルギーを持つことは疑う余地もありません。

光はエネルギーである。それが真であるならば、光である思考もエネルギーであることになります。思考はエネルギー。急にオカルトっぽくなってしまいますが、これもまた紛れもない事実でしょう。

改めて考えてみましょう。

あなたが好きな人と一緒にいる。それにより脳内成分が分泌される。時間が短く感じる。物理次元に影響を与えるのですから、紛れもなくエネルギーです。

あるいは、あなたが愛の言葉を誰かに伝える。受け取った側が思考を喚起され、それにより身体的変化が表れる。これもまた思考→物質への変化ですね。

思考は光であり、光はエネルギーである。

ここまではご理解頂けることでしょう。しかし話には続きがあります。思い出してください。特殊相対性理論の結論のひとつであるあの美しい公式を。

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Eはエネルギーです。mは質量で、cは光の速度(約30万km/s)です。エネルギーが質量とイコールで結ばれる。つまりエネルギーは質量に変わり、質量はエネルギーに変わるのです。質量とは、物質の重量ですね。つまり物理的な、触れることができる物質です。

ならば先程の続きはこうなります。

思考は光であり、光はエネルギーであり、エネルギーは物質になる。つまり、思考は物質になる。

思考は現実化する。

簡単ではありません。しかし科学的に見ても、この説を否定するに足る根拠は提示されていないのです。

 

 

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にわかに脚光を浴びる心の研究

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心の重要性が再認識される現代

昨日も確認したように、ここにいらしている皆さんの多くは、少なくとも「引き寄せの法則」についてはある程度ご存知、あるいは実践中であるはず。

そんな前提でお聞きします。

最近、心や意思、瞑想やメンタルケア、心理学や脳科学に関するニュースを目にする機会が多くないですか?

皆さん自身が興味を持っているからその情報が多く目に入る、いわゆるカラーバス効果。もちろん、それもあるでしょう。

しかし、本当にそれだけでしょうか? 

アドラー心理学の本が、2015年、2016年と2年続けてベストセラーになりました。自律神経に関する本もベスト10にいくつか並んでいます。

グーグルやアップルなどの先進企業が社員研修に瞑想を取り入れているというニュースも記憶に新しいところです。

18世紀の産業革命からジワジワと進んだ資本主義と物質主義。日本においてはとくに戦後から、経済至上主義が中心となります。お金を稼ぐこと、会社で働くことが、人生の第一の目的となっていったのです。

それがここに来て、少しずつ変わってきました。

自由経済は、軋みをあげはじめています。わずか1%の人間が世界の富の96%を握っているなんて、どう考えても歪です。

そして至上とされてきた労働そのものも、技術進歩によりその重要度を下げています。人工知能がさらに発展すれば、いまある仕事の多くは機械にとって代わられることでしょう。

だからここに来て、人間の心の部分が脚光を集め始めているのです。物質主義が歪であるからこそ、心の重要性が再認識されたというわけです。

では、心とはなんでしょうか?

心の正体

人間の思考は脳内を流れる電気信号である。これはある意味では事実でしょう。電気信号、つまり光が思考の正体です。そして意思とはある方向性を持った思考ですから、これもまた電気信号です。

では、感情はどうでしょう?

もし感情がただの光であるなら、それは人間の脳を再現したコンピューター上で再現可能ということになります。あるいはまったく同じ原子を並べてみれば、まったく同じ感情が生まれるということになります。

もちろん、違いますね。感情にはもうひとつ、記憶が関わってくるからです。記憶があるから、現在の思考がその記憶と紐付けられて「うれしい」「かなしい」「楽しい」「興奮する」といった感情が生まれるのです。

しかし記憶とはデータです。そのデータもまた電気信号です。また話が戻ってしまいました。人間の脳内では何が起こっているのか。心の正体は何なのか。

結論をいえば、その答えは出ていません。

出ていませんが、科学的に非常に重要な研究分野であると認識されています。後日のテーマとなりますが、クオリア(感覚質)に関する議論も盛り上がっています。

20世紀の科学の主役は、相対性理論量子論でした。21世紀の科学は、脳と心が中心になりそうです。それだけで少しワクワクしてきますね。

 

次回は思考が光だという前提の元、その性質について考えてみます。

 

 

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急がば回る理由

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はじめに

本日からは、少し観念的なお話を進めたいと思います。意思(≒心)とは、なんなのか。自分とはなんなのか。自分はなぜ宇宙に誕生したのか。そして「引き寄せの法則」はなんなのか。

ぼんやりとした話で、明確な答えが出せないことも多々あると思います。そもそも書く目的が答えを提示することではなく、皆さんご自身で考えるきっかけとしてもらうこと。そのあたりをお含みおきの上、お読みいただけますと幸いです。

とか言ってみましたが、本当は自分のなかでぼんやりと形にならない考えを、言葉にしてみたらどうなるだろう、という実験的意味合いもあったりします。

というわけで、いつも通り「あいつまた何か言ってるよ(笑)」くらいの熱量でお受け取りくださいね。

急がば回る理由

このような辺境の弱小サイトにお越し頂いたということは、これを読んでいる皆様は、すでに「引き寄せ」に関してご自身である程度調べ、実践されていることでしょう。「引き寄せ」という言葉自体を、当ブログではじめて見たという方は少ないはず。

そしてさらに立ち入って言えば、「引き寄せを知って実践してみたが効果が出ていない」あるいは「引き寄せという言葉に惹かれるものはあっても、やはり半信半疑」という方がほとんどではないでしょうか?

ならば僕がすべきことは何かといえば、独自の視点の情報を発信することだと思うのです。引き出しは多い方が良いですものね。たとえ頓珍漢なことでも、一人でもその情報で何かを掴んでくれるなら、有名本や大手サイトの焼き直し情報をただ出すよりも意味があるのではないかな、と。

そこで、自分の経験と嗜好を加味して考えたのが、引き寄せを論理的に解釈するという方法でした。前出の「半信半疑」の方の半疑の方を少しでも確信に近づけるために、「こう考えれば納得しやすいんじゃない?」という例を提示する。もちろん直感的に理解できる人からしてみれば、かなり遠回りです。それが「急がば回る」というタイトルの意味です。

しかし!

ここまで言っておいてなんですが「引き寄せ」は、直感に従って無理矢理にでも実践する方が良いのです。なぜならいくら論理的に解釈しようとも、「ならばここはどうなんだ?」という疑問が次々に湧いてくるから。そして脳と心という現代科学でも解明されていないものが相手ですから、最終的な答えを出すこともできません。

モヤモヤはいつまでもモヤモヤのまま。むしろ、論理的考察をはじめる前よりも疑問が増えてしまうことだって考えられるのです。

それでも理屈が欲しい。辻褄を合わせたい。納得したい。

そう思われる方が居ると信じて、これからもこの方向で進めていきたいと思います。最後まで突き詰めていきたいと思います。

そんなわけでお付き合いのほどお願い申し上げます。

と、挨拶文書いていたらついヒートアップしてしまいました。

なんとも微妙な記事ですが、決意新たな「急がば回る引き寄せの法則」は明日から。

 

録音アファのポイント 内面編

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はじめに

かなり効果を実感できた超おすすめの「1日1000回録音アファメーション」。前回は技術的な部分をお話しました。今回はもう少し踏み込んだ内容的な部分について。

ただし、これは個人差がとてもあると思います。よって、あくまでご参考程度に考えてください。自分が聞いていて気持ち良いかどうか。本当に重視すべきは、その1点です。

アファメーションのタイミングと受け取るスタンス

前回もお話しましたが、録音ですから声に出すよりは時と場所を選ばないのが録音アファの魅力でしょう。そのなかでもとりわけ、就寝中に聞くというのが大きかった気がします。

アファの目的はそもそも、言葉を深層意識に届けること。そのときに障害になるのが既成概念や常識というエゴの部分です。よって、その障害がもっとも手薄になるであろう就寝中は、効果が大きいというわけです。

そして、就寝中に効果が大きいということはつまり、しっかりと聞く必要がないということになります。よく「右から左へ素通りする」なんて言いますが、右耳と左耳の間には脳があるわけです。そこを何度も何度も通り抜ける言葉、脳に刻み込まれないわけがありません。

よって、一生懸命聞く必要はないのです。ただ漫然と流しているだけでOKです。普段は。

しかし、普段は漫然と聞き流していてOKですが、たとえば部屋で一人になったとき、あるいは車の運転中。もしも声を出しても大丈夫な状況があったら、聞きつつ、同じ言葉を声にも出してみてください。きっとびっくりするはずです。

すでに何度も何度も聞いた言葉ですから、フレーズを覚えているのは当然です。自分自身の声なのですから、録音した音声とぴったりと揃うように発声することもできるでしょう。そうして、耳と喉の両方から入るアファメーション、やってみると想像以上に心に染み込むことが実感できるはずです。というわけで、おすすめ手順は以下の通り。

  1. 録音したアファを繰り返し聞く。聞く努力は不要。ただ聞き流してOK
  2. 就寝中も聞いてみる。ただし睡眠が浅くなる場合は中止
  3. 繰り返し聞いて、その音が流れているのが当たり前という状況まで持ち込む
  4. 音声に合わせて、同じフレーズを声に出してみる

だまされたと思ってぜひとも実行してみてください。深層意識に何かを刷り込むことが思いの外簡単だと気づくことでしょう。

アファメーションワードについて

一人称と口語の問題

当初、他のサイトを参考にして録音アファをはじめたため、一人称を「私」にしていました。しかしすぐに違和感に気づきます。普段「私」と言わないので、自分のことと思えなかったのです。

そこで普段の一人称である「俺」にしてみました。「俺はすべてにおいてうまくいっています」という感じ。これはまあまあ良かったのですが、自分の声で自分に向けて話しているのに「です・ます」とかしこまっているのも変だな、と心変わり。

で、次は「俺は全部うまくいってる」という感じにしてみました。こんな感じで違和感を覚えるごとに、次々に録り直すことが大切です。

で、結論としてどうなったかというと、名前(フルネーム)にしてみました

順を追って考えてみましょう。

  1. (録音の)声を出しているのは、あなたです。聞いているのも、あなたです。でも聞いているのはあなたですが、本当に聞かせたいのはあなたの深層意識ですよね。だから分けて考えます。
  2. (録音の)声を出しているのは、あなたの表層意識、つまりエゴ(A)です。聞いているのは、あなたの深層意識(B)です。
  3. (A)が「私/俺」といっても、それは(A)のことで、(B)ではありません。しかし名前ならどうでしょう。
  4. 一般的にあなたを名前で呼ぶのは、第三者ですね。小さな子どもが自分を名前で呼ぶのは、第三者と自分の区別、つまり自我の発達が完了していないからです。
  5. ならばあなたを名前で呼ぶ(A)は、客観的にあなた(B)にアファワードを送るのです。
  6. しかし声は確かにあなた自身です。録音した記憶もあります。つまり名前でアファをすることにより、自分自身であり、第三者でもあるという二重の力によって、あなた(B)の意識に言葉を刷り込んでくれるというわけです。

というわけで、アファメーションにおいては名前がおすすめ。ただし個人差があるので、ご自身の判断でどうぞ。

強調語について

先程、漫然と聞き流してOKと言いましたが、漫然としたなかにもフックとなる言葉があると、無意識であっても脳に刻み込まれやすいはず。記憶の網に引っかかりやすい、尖った言葉。それが強調語です。

そこで、あなたのアファメーションワードに、口語でいくという前提で、

「本当に」「すごい」「まじで」「めちゃくちゃ」

という言葉を適宜入れ込んでみてください。それも録音のときに、わりと力を入れるように。

「◯山△夫は、すっっっごい運がいい」

「◇川☓子は、めっっっっちゃくちゃツイてる」

という感じです。上記のようなワードが入ると、無意識に聞き流していても脳に印象が刻まれやすいと思います。

具体的な数字

たとえば「毎月100万円」のような具体的な数字。これはさらに個人差があり、効果も一長一短です。

長所は、イメージが浮かびやすいということ。具体的な数字があれば、無意識の方もより明確なイメージが浮かぶはずです。

短所は、叶わないという思いが浮かびやすいこと。イメージが明確になるがゆえに、「100万円」がなかなか手に入らないことが不信感に繋がり兼ねないのです。

しかし、それであっても、個人的には具体的な数字は入れたほうが良いと思います。手に入らないことへの不信感は、どのような方法であっても同じ。それは、いま叶いつつある、近づきつつある、と理解するほかありません。

それよりも明確なイメージがある方が、やはり引き寄せには効果が高いはずです。デメリットはありますが、それ以上のメリットがあるという感じですね。

個人的経験になりますが。

「王様のブランチ」というTV番組で、賃貸マンションを紹介して、その家賃を当てるというコーナーがあります。

具体的な数字を入れ込んで録音アファをはじめてから2週間ほど、この番組を見ていまして、出てきた家賃がたしか「45万円」とかだったかな。

スタジオの皆さんは「高い!」と言っていて、確かに考えれば高いのですが、答えの「45万円」が出た瞬間、僕はまず「安い」という気持ちが浮かびました。もちろん別に自分の経済状況が劇的に向上してるというわけではないですよ。ただ、脳の理解として「高額」と導き出される前に、深層意識から「45万円は安い」という信号が出たことは、かなり深い部分にまでアファメーションが浸透したことの証明ではないかな、と思うのです。

そしてきっとこれが、本当に45万円が安いと思える成功への第一歩なのです。

 

 

 

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1日1000回録音アファメーションのポイント

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はじめに

先月の「今月の実践報告」でお伝えした録音アファメーションですが、「録音アファ」のキーワードで検索からいらっしゃる方が多いので、少し補足をしておこうと思います。

ちなみに、僕が考案したわけじゃないですからね。試して、効果を実感しましたよ、というだけです。初出はおそらく「潜在意識ちゃんねる」の書き込みだと思います。僕は「アファメーションクラブ」様も参考にさせてもらいました。

やり方のおさらい

  1. スマホのアプリ「PCM録音」をダウンロード
  2. 自身でアファメーションを録音
  3. 暇さえあればひたすら聞く

手順にすると、これだけです。ポイントは後ほど記しますが、ご自身で録音するという微小な手間を除き、ほぼ何の手間もかからないのが魅力です。

ちなみにPCM録音は無料アプリで、リピート再生、倍速再生ができるのでおすすめです。

録音アファのメリット

先に示した「手間(とお金)がかからない」という以外にも、いくつかメリットはあります。

1.場所を選ばない

まずアファメーションとは、肯定的な言葉や目標(を達成した未来)を繰り返し口に出すことで潜在意識に刷り込ませる方法です。そもそも僕は潜在意識の思考が集合的無意識とリンクして引き寄せが起こると信じているため、一連の作業のなかの唯一にして最大の難所がこの「潜在意識への刷り込み」だと思います。

しかしたとえばアファメーションでお馴染みのワード「私は成功している」なんて、とても人前では口にできませんよね。既婚者やご実家住まいの方など、同居している人がいる場合は、アファメーションをするタイミング自体が少ないということになります。

だから、聞くという受動的な行為に置き換えた録音アファは画期的なのです。聞くことは受け身ですが、録音は自身の声ですから、結果的にあなたが声に出しているのと同じ状態が発生しています。

アファメーションの最終的な目的は、誤解を怖れずに言うなら脳を騙すこと。その工程で、話すと聞くの混同があることなんて、まったく問題ないはずです。

2.回数をこなせる

上記と似ていますが、アファメーションの秘訣は、繰り返しです。声に出すアファメーションは、状況を選びますからやはり回数は限られます。録音を聞くだけなら、移動中でも、ランニング中でも、それこそ就寝中にだって聞けるわけです。

数をこなして、既成概念を根負けさせる。そのためには、録音アファほどふさわしい方法はないと思います。

録音アファのポイント(技術的側面)

そんなわけでようやく本題です。僕が実践してみて気づいた録音アファのポイント。人それぞれの部分もあるので、ご自身で微調整はしてくださいね。

1.声量は控えめ

繰り返し聞くことが前提のため、聞いて邪魔にならない音声であることが必要。これは何度も繰り返している間にコツが見えてくると思いますが、小さめでOKです。なんならはっきり聞こえないくらいでも、脳はしっかりとキャッチしてくれます。

とくにおすすめは、「脳がとろける感覚」と巷で話題のASMR動画のようなささやき声。自分の声というのがなんとも微妙なところですが、ささやき声(芯のない声)は、耳に心地よく、じわりと染みてくるような気がします。

2.た行や破裂音に注意

録音アファを繰り返していると、だんだん就寝中も聞いてみようという気になってくると思います。なぜなら聞く事そのものが心地よいから。眠りが浅くなる心配はありますが、上記のささやき声で録音している限り、少なくとも寝入りは良くなります。

で、気をつけたいのがパ行の音や「つ」の発音。日頃の生活では気づきにくいのですが、人間は「つぎつぎと……」の時の「つ」の音や、「いっぱい……」の「ぱ」の音に、必要以上に力が入りすぎてしまうことがあります。

すると、眠りかけでようやく意識レベルが下がってきても、「ぱ」や「つ」の度に覚醒してしまうということが起こり得ます。破裂音は、必要以上に小さめでOK。これも何度も撮り直している間に、改善されるとは思います。

3.BGM

アファメーションワードを話しつつ、BGMを流すのも良いという話もあります。好きな音楽は、感情にダイレクトにうったえるため、ワードがより深層意識に到達しやすくなるのが理由だと思われます。これは賛成です。

ただしリピート再生で細切れになるので、そこに意識が向いてしまう人はBGMなしが良いでしょう。あとは倍速で聞くつもりの人も、BGMは不要。音痴になっちゃいますよ。

4.聞き方

個人的に、ワードがもっとも脳に浸透しやすいのは、カナル型イヤホンを使い、小さめの音量で、イヤホンを強めに耳に押し込むという方法。脳の真ん中で直接声が響いているような錯覚が生まれ、意識が音声に向いていないときにも、しっかりと脳に届いていると思います。ただし、耳が痛くなります。耳にもよくなさそうなのでここぞというときだけの短時間にしたほうが良いでしょう。実行は自己責任ということで。

ヘッドフォンも試しましたが、移動時はともかく、就寝時はかなり気になるのでおすすめできません。

お好みはあると思いますが、就寝時は枕の下にスマホを設置して、横向きに枕に耳を当てたときにかろうじて聞こえる程度の音量にするのが、安眠とアファを両立するコツではないかと思いました。

 

というわけで今回は技術的な部分のみ。次回は、アファのワードを含めた実践的な部分のポイントについて。

 

 

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