にわかに脚光を浴びる心の研究

f:id:attracted:20170529152811j:plain

心の重要性が再認識される現代

昨日も確認したように、ここにいらしている皆さんの多くは、少なくとも「引き寄せの法則」についてはある程度ご存知、あるいは実践中であるはず。

そんな前提でお聞きします。

最近、心や意思、瞑想やメンタルケア、心理学や脳科学に関するニュースを目にする機会が多くないですか?

皆さん自身が興味を持っているからその情報が多く目に入る、いわゆるカラーバス効果。もちろん、それもあるでしょう。

しかし、本当にそれだけでしょうか? 

アドラー心理学の本が、2015年、2016年と2年続けてベストセラーになりました。自律神経に関する本もベスト10にいくつか並んでいます。

グーグルやアップルなどの先進企業が社員研修に瞑想を取り入れているというニュースも記憶に新しいところです。

18世紀の産業革命からジワジワと進んだ資本主義と物質主義。日本においてはとくに戦後から、経済至上主義が中心となります。お金を稼ぐこと、会社で働くことが、人生の第一の目的となっていったのです。

それがここに来て、少しずつ変わってきました。

自由経済は、軋みをあげはじめています。わずか1%の人間が世界の富の96%を握っているなんて、どう考えても歪です。

そして至上とされてきた労働そのものも、技術進歩によりその重要度を下げています。人工知能がさらに発展すれば、いまある仕事の多くは機械にとって代わられることでしょう。

だからここに来て、人間の心の部分が脚光を集め始めているのです。物質主義が歪であるからこそ、心の重要性が再認識されたというわけです。

では、心とはなんでしょうか?

心の正体

人間の思考は脳内を流れる電気信号である。これはある意味では事実でしょう。電気信号、つまり光が思考の正体です。そして意思とはある方向性を持った思考ですから、これもまた電気信号です。

では、感情はどうでしょう?

もし感情がただの光であるなら、それは人間の脳を再現したコンピューター上で再現可能ということになります。あるいはまったく同じ原子を並べてみれば、まったく同じ感情が生まれるということになります。

もちろん、違いますね。感情にはもうひとつ、記憶が関わってくるからです。記憶があるから、現在の思考がその記憶と紐付けられて「うれしい」「かなしい」「楽しい」「興奮する」といった感情が生まれるのです。

しかし記憶とはデータです。そのデータもまた電気信号です。また話が戻ってしまいました。人間の脳内では何が起こっているのか。心の正体は何なのか。

結論をいえば、その答えは出ていません。

出ていませんが、科学的に非常に重要な研究分野であると認識されています。後日のテーマとなりますが、クオリア(感覚質)に関する議論も盛り上がっています。

20世紀の科学の主役は、相対性理論量子論でした。21世紀の科学は、脳と心が中心になりそうです。それだけで少しワクワクしてきますね。

 

次回は思考が光だという前提の元、その性質について考えてみます。

 

 

*****

ランキング参加中

お役にたったら↓クリックお願いします。(別ウィンドウで立ち上がります)

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 引き寄せの法則へ