集合的無意識の存在証明

f:id:attracted:20170316194645j:plain

毎度おなじみの話ではありますが、僕が引き寄せの根源だと考える存在は「集合的無意識」です。すべての人間(あるいは生物)に共通の記憶があり、そこに深遠なる叡智がある。

引き寄せを調べるにつれ、それ以外の原因も腑に落ちるようにはなってきたのですが、やはりこの集合的無意識こそが、もっとも偉大な力であるという思いは変わりません。

宇宙の誕生からすべての情報が記録されているというアカシックレコードも、この集合的無意識と無関係ではないでしょう。引き寄せの世界ではおなじみのエイブラハムやバシャールという存在へのコンタクトも、たどってみれば集合的無意識へのリンクといえそうです。

というわけで、そんな素敵な集合的無意識。以前、脳細胞の代謝や言語の創成などの例からその存在を考えてきたのですが、今日はその追加のお話です。

念のため、こちらもご参考に。

attracted.hatenablog.jp

シンプルな実験

まずはシンプルな問題から。

この2つの図形を見てください。

f:id:attracted:20170613203042p:plain

上の2つの形のうち、どちらかは「ブーバ」という名前で、どちらかは「キキ」という名前です。

さあ、どちらがどちらでしょう?

 

そうですね。あなたがよっぽどの天邪鬼でない限り、フワフワの形が「ブーバ」、トゲトゲが「キキ」と思ったのではないでしょうか?

それもそのはず、日本語においては「ブヨブヨ」「フワフワ」「ブクブク」「プニプニ」など、バ行・ハ行には柔らかいイメージがあります。

一方で「キラキラ」「カチカチ」「カリカリ」「ギザギザ」など、カ行には鋭く尖ったイメージがあります。

だから上記の答えにたどり着くのは、いたって自然なことです。

ただし、母語にも年齢にも関わりなく世界中の98%の人が、同じ答えを出したことは、果たして自然なことでしょうか?

これは「ブーバ/キキ効果」と呼ばれる言語音と視覚情報の連想の一致関係のこと。これは人類に共通の記憶があることを、はっきりと示しています。

深層意識に染み付いた記憶

「ブーバ/キキ効果」は、1929年にドイツ人心理学者ヴォルフガング・ケーラーにより提唱されました。ちなみにケーラー博士はゲシュタルト崩壊でおなじみのゲシュタルト心理学の生みの親でもあります。

さて、そんな「ブーバ/キキ効果」の誕生から90年。どんな言語を使用するかに関わらず、音から連想される形は同じようになるという現象は、広く知られながらも、さほど重要視されないまま時が過ぎてきました。

ところが2017年に発表された論文によると、「ブーバ/キキ効果」は従来考えられていたよりも、ずっと深く人間の心に根付いているということがわかりました。心の深く、つまり深層意識です。

ちなみにリンク先に「ブーバ/キキ効果」の発表が1989年とありますが、おそらくただのミスです。

それはともかく、どんな実験かというと

被験者の耳にはランダムな音声、目にはぼんやりと浮かんでくる画像を写します。被験者には図形を把握できた時点でボタンを押してもらいます。

さまざまな組み合わせが生まれるのですが、「ブーバ」と「ふわふわの図形」、「キキ」と「ギザギザの図形」のセットのときのみ、他の組み合わせよりも早い反応が見られたというのです。

ちょっぴりわかりにくい実験ですが、つまり視覚や聴覚が情報をキャッチして脳に送り、それを理解するという過程を経ずに、「ブーバ=ふわふわ」「キキ=ギザギザ」という結論が被験者の反応を促したということです。

さらに言ってしまえば、概念や理論という枠を飛び越えて、まるで本能のように「ブーバ=ふわふわ」「キキ=ギザギザ」という反応が起こったということ。これは深層意識に人類共通の記憶が存在しているという証明です。

さて、そんなわけで、どうやらやっぱり集合的無意識はあるみたい、しかもかなり深い部分にまで根付いているぞ、という流れができはじめた科学界。

折良いタイミングですので、再び集合的無意識と引き寄せの関係について掘り下げてみようと思います。

 

 

*****

ランキング参加中

お役にたったら↓クリックお願いします。(別ウィンドウで立ち上がります)

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 引き寄せの法則へ