外堀から埋める

量子論のパイロット解釈

パイロット解釈 はい、皆さんの「興味ねぇよ」という感じをひしひしと感じながら、パイロット解釈の続きです。 一粒の量子を発射したにも関わらず、2つの溝(スリット)を同時に通過したとしか思えない結果となった「二重スリット実験」。 その結果を受けて…

[外堀から埋める16]外部に発信される脳波

脳波の可視化に成功した現代科学 非接触の脳波測定が意味すること テレビが映る理由と、感情が移る理由 脳波の可視化に成功した現代科学 ユングが提唱した人類に共通する記憶や意志である「集合的無意識」。一部はカラーバス効果で説明ができますが、どうに…

[外堀から埋める15]シンクロニシティとカラーバス効果

シェルドレイクの仮説 身近なシンクロニシティ カラーバス効果 シェルドレイクの仮説 たとえばペットと飼い主の話。 不規則な仕事に従事する飼い主が会社で帰り支度を始めると、離れた家にいるペットがそわそわし始める。 これはケンブリッジ大学の生物学者…

[外堀から埋める14]ユングの提唱した人類共通の記憶

人間の記憶はどこにある? すべての人類が持つ共通の記憶 記憶はクラウドに保存されている? 人間の記憶はどこにある? 代謝という言葉があります。人間の細胞は日々生まれ変わっていて、その数は1日に約1兆個。これにより肌は約1ヶ月、内臓は約1年、骨は約2…

[外堀から埋める13]物理学が予想した宇宙の起源

ビッグバン説の証拠 電磁波の波長 偶然キャッチした宇宙誕生の証拠 ビッグバン説の証拠 「量子論」、「相対性理論」、そして「超弦理論」の進歩が、少しずつ宇宙の姿を私たちに教えてくれました。そして議論は宇宙の誕生にまで遡ります。 約138億年前、そこ…

[外堀から埋める12]ざっくりと超ひも理論

科学者は常識にとらわれない ひも理論の誕生 ひも理論を越える「超ひも理論」 さらなる謎を解明する超ひも理論の発展 科学者は常識にとらわれない さて、前回の話のように、近代科学の両輪とされる「量子論」と「相対性理論」ですが、一部においては両者に矛…

[外堀から埋める11]量子論と相対性理論の矛盾

未完成の最先端科学 情報が時空を飛び越える 状態を遠くに送るテレポーテーション 未完成の最先端科学 このように、量子論と相対性理論は先端科学の両輪として人類の宇宙への理解を躍進させました。もちろん、現在においてもこの2つの論は、物理学の中心にあ…

[外堀から埋める10]一般相対性理論が示す空間の歪み

特殊相対性理論と一般相対性理論 一般相対性理論が示す重力の不思議 実際に観測された空間の歪み 空間の歪みと時間の関係 特殊相対性理論と一般相対性理論 前回までの特殊相対性理論は、名前の通り「特殊な状況下でのみ」認められる論理でした。その状況とは…

[外堀から埋める09]特殊相対性理論の結論

もっともシンプルで、もっとも美しい理論 質量とはエネルギーである 「量子論」と「特殊相対性理論」 もっともシンプルで、もっとも美しい理論 このように、特殊相対性理論は光速に近づくにつれて「時間が遅くなり」「物体は重くなり」「長さは縮む」という…

[外堀から埋める08]特殊相対性理論が証明する曖昧な世界

高速で動くと、時間はゆっくり流れる 速度は光の速さを越えることはできない 高速で動くと、長さが縮む! 高速で動くと、時間はゆっくり流れる 前回は、特殊相対性理論の前提についてお話しました。 まず定義されるのが、光が1秒間に30万km進むのではなく、…

[外堀から埋める07]相対性理論は、何を変えたのか?

2つの相対性理論 光の速度は常に一定である 光にだけ当てはまる原理 1秒間という時間の概念 2つの相対性理論 さて、いよいよ相対性理論の話です。相対性理論は「特殊」と「一般」の2種類があり、言葉のイメージとは逆に、「一般」の方がずっと難解です。これ…

[外堀から埋める06]科学者たちの宗教観

物理学者の宗教観 生物学者が見る神の存在 科学と宗教の間 物理学者の宗教観 2016年に国連が発表したレポートによると、近現代の著名な科学者のうち、実に8~9割もが「神の存在を信じている」と答えたそうです。 もちろん、ここでいう「神」とは万能の唯一神…

[外堀から埋める05]観測者という存在

この世界は誰かの実験場である 私たちの世界は、動物園だった!? 私たちの世界はバーチャル空間だった!? この世界は誰かの実験場である まず前回の復習です。理論上は高次元の存在は予見できるものの、上の次元の存在は下からは知覚することができない。…

[外堀から埋める04]次元論と感覚について

次元とは? 物理学、数学上の次元の考え方 知覚できない次元の存在 次元とは? 数学的定義における「次元」は非常に理解が難しい部分です。単純に数式上の関数である場合もあれば、「シュレーディンガーの猫」のような思考実験の舞台となることもあります。…

[外堀から埋める03]量子論の多世界解釈

多世界解釈とは? 多世界解釈への疑問 多世界解釈の解釈について 多世界解釈とは? 「波」と「粒」という2つの特性を同時に持つ「量子」。無理やり理解する方法として「量子は可能性の状態で重なり合って存在し、観測すると確定する」とする「コペンハーゲン…

[外堀から埋める02]量子は複数の可能性である

量子論とコペンハーゲン解釈 シュレーディンガーの猫が示唆すること 天才数学者が残した言葉の意味 量子論とコペンハーゲン解釈 さて、前回までは「量子論」のやや観念的な、触りの部分のお話でした。今回はもう少し踏み込んで考えてみます。 非常に小さな「…

[外堀から埋める01]古典物理学の限界と量子論の誕生

古典物理学と量子論 閑話:原子モデルと惑星 量子論と引き寄せの法則 古典物理学と量子論 17世紀にアイザック・ニュートンが万有引力を発見してから、世界の理の中心は物理学となりました。世界は数字と数式であらわせる。物理学は地上での現象のみならず、…