【引き寄せと科学05】集合的無意識にリンクする方法

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表層意識と集合的無意識の関係

前回までのお話で「潜在意識(=無意識、深層意識)」と、「集合的無意識」の存在についておわかり頂けたかと思います。

ではなぜ「潜在意識」に働きかけることが引き寄せに繋がるのか。今回はそんなお話です。

ひとつずつ考えてみましょう。

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これがふだんの私たちです。1日に6万回繰り返されるという人間の思考。しかし6万回も意識して思考している人はいませんよね。つまり思考の大半は「潜在意識」の方で処理されているのです。

そしてもうひとつ大切な点。集合的無意識のある場所。これは宇宙の彼方ではなく、心の内側にあると仮定しましょう。私たちはお天道様やお星様にお願いをしたり、見果てぬ宇宙に思いを馳せたりと、こと願いに関しては上を向く傾向があります。

しかし現状、相対性理論が正しいとすると、宇宙の彼方に思考(という電磁波)を送る方法がありません。超自然的な、あるいは未知の科学であるという可能性もありますが、そうするとただのオカルトになってしまいます。よって、集合的無意識は内側の宇宙、インナースペースにあると考えておくのがスムーズです。だから願いごとは上ではなく、心の内側を向いてするべきです。

で、そんな集合的無意識ですが、私たちは表層意識から直接アクセスすることができません。日常的に集合的無意識からのメッセージを受け取っているという人は、たぶんいないことでしょう。おそらくバシャールやエイブラハムはこのメッセージだろうと思いますが。

というわけでここまでの結論。表層意識は深層意識にかろうじてアクセス可能、深層意識からは集合的無意識にアクセス可能、しかし表層意識から集合的無意識へのアクセスは不可能ということになります。

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集合的無意識からのメッセージ

そんなわけで、私たちが集合的無意識にメッセージを送るためには、無意識レベルの思考に着目する必要があります。このあたりが引き寄せで言われる「すでに願いが叶った気分になる」ということなのですが、方法論については日を改めて。今は「無意識のレベルでの思考でなければ、集合的無意識に届かない」ということを覚えておいてください。

さて、このたびめでたく、無意識から集合的無意識にメッセージが届きました。さあ、ここからが引き寄せです。なんでだ?

至極当然の疑問です。集合的無意識は人類共通の記憶ともいうべきものでしたから、たとえば種の保存や生存本能のような部分では最適解を持っていることも理解できます。でも楽してお金儲けたい! 新作のハンドバッグが欲しい! 気になるあの子と付き合いたい! なんていう私利私欲に塗れた願いも、この集合的無意識さんは平等に叶えてくれる(らしい)じゃないですか。なんでそんな都合の良いシステムがあるのでしょうか。

引き寄せの構造

はい、これが集合的無意識の肝でございます。集合的無意識というくらいですから、もちろん無意識です。そして先述の「後付けの価値観」もない、純度100%の無意識です。当然、後付けの価値観が判断するような善悪の区別はありません。私たちが望むかどうか。私たちの思考の波長と合っているかどうか。大切なのはそこだけです。

私たちの思考が無意識レベルまで刷り込まれ、集合的無意識に送られる。するとそのデータベースから似た波長の思考が引き出される。無意識の思考はますます強化される。強化された思考は、やがて意識レベルを越えて、物質レベルにまで顕れる(このへんは次回以降)。そして望みが叶う、という寸法です。

そんなわけで、今回は思考の流れについて考えてみました。次は、もう少し踏み込んで引き寄せの話について。

追伸

ちなみに先程、わざと私利私欲だなんて言ってみましたが、これは一度意識して頂きたかったから。皆さん、自分の望みが私利私欲だと思われますか?

いいじゃん、私利私欲。

誰に見せるでもない心の中。そこが自分本位であることは、至って正常。そこに感情などいろいろ加味されて行動という段階になったとき、誰かのためになるようならそれで良いのです。引き寄せや思考というぶっちぎりのセルフプレーのとき、私利私欲を理由にブレーキをかけること、それこそ後付けの価値観のしわざにほかなりません。