1分で自己の存在を確認する方法

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はじめに

ここ2回は、非常に退屈な哲学的な話になってしまいましたが、今回は大丈夫です。たぶん。そんなわけで今回は、すぐに効果が実感できる方法について考えてみます。

後付けの価値観を手放す実践的アプローチ

変化を望む時、つまり引き寄せの劇的な効果を望むときに、「常識的に考えて」という後付けの価値観が邪魔になる。だから、自己を拡大してあらゆる可能性に焦点を当ててみよう、というのが前回までの哲学的アプローチでした。

今回は即物的、実践的アプローチです。さっそく考えていきましょう。

方法は、またもや瞑想です。いや、瞑想というとちょっとめんどそうなので、「自分発見1分チャレンジ」とでもしておきましょうか。

まず、楽な姿勢になってください。普通に楽なら大丈夫です。ソファでも、デスクチェアでも、床でも。このままもう少し読み進めてくださいね。

さあ、楽な姿勢になったら、目を閉じて、思考をストップしてみてください。何も考えない! 無です、無。難しければ、ゆっくり7秒かけて息を吸って、7秒かけて息を吐くようにして、その呼吸に集中してみてください。

とりあえず1分。吸って、吐いての呼吸を4回分くらいです。

はい、スタート!

 

 

 

はい、お疲れ様です。

呼吸に集中できましたか? そうは言っても、やっぱり余計な思考が湧いてきちゃうものですよね。「あの書類、明日までに仕上げないと」「夕飯は何にしよう?」「昨日怒られたけど、何もあんな言い方しなくても」「今月のカードの引き落としいくらだっけ?」「瞑想なんて本当に効果があるのかな?」

思考はオートマチックに、じわーっと浮かんできてしまいます。あなたが止めようとしてるにも関わらず。大丈夫、それはとても当たり前のことですから。

 

じゃ、今度は浮かんできた思考を、観察してみましょう。思考に対して「そうそう、そうなんだよ!」と深追いするのではありません。ただ浮かんできた思考に対して、「あ、また思考が浮かんでるな」と、ただ観察するのです。

では、もう1分。思考を観察しながらね。

はいスタート。

 

 

 

はい、お疲れ様です。

思考を観察しましたか? 止めようと思っても勝手に浮かんでくるんですよね。困ったものですよね。ところで、

 

いま浮かんだ思考を観察していたのは、誰ですか?

 

自動的に浮かんでくる思考を、客観的に観察している存在。それは、あなたです。

つまり浮かんできた思考はあなたではありません。観察していたのが、あなたです。

思考と自分は同一ではない

これが後付けの価値観、つまりエゴの巧妙なところです。あなたの思考はあなた自身とは別物なのに、思考=自分自身と思い込ませてしまう。

たとえば恋人と別れたとしましょう。

あなたは悲しい。食事も喉を通らないほど落ち込む。それはなぜか?

それは恋人と過ごした時間を、一緒に行った旅行、楽しい会話、ご飯を食べたこと、愛してくれたことを、あなた自身と同一視しているからです。間違えないでください。それはあなたの思考であり、あなた自身ではありません。だって、さっき勝手に湧いてくる思考を、あなたは客観的に観察したじゃないですか。

あるいは子供の頃、大好きだったおもちゃが壊れたとき。もしかすると泣き喚いたかもしれません。おもちゃ自体の存在価値に関わらず、大きな喪失感を持ったことでしょう。これも同様。あなたはおもちゃを(または所有することを)自分自身と同一視していたのです。

これが自我の拡大です。とくに子供の場合は、自分自身と対象の境界が曖昧で、所有物と自分を同一視します。人形遊びは、その典型です。

もちろん大人になっても自我の拡大は起こります。良い車に乗りたい、良い時計をしたい、というのも、高級品を持つことで自分の価値が上がると信じるから。つまり物と自分と同一視しているのです。

先日の三角コーンの例のように、自我の拡大は物事の見方を固定してしまいます。自分が思考に乗っ取られてしまえば、思考によって、つまり既成概念によってしか物事が判断できなくなってしまうのです。

これを防ぐために、さきほどの「思考を観察する」という練習を繰り返す必要があります。思考を観察する自分、つまり本当の自分を認識すればするだけ、あなたの本質は確立され、より強固な存在となるのです。

というわけで本日は、思考と自己の分離について。またもや若干、哲学チックな話になってしまいました。

僕もいい加減飽きてきたので、次回からは具体的な引き寄せ方について考えてみようともいます(予定)。

 

 

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