[引き寄せと科学01]引き寄せと科学のリンク(前編)

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ミクロとマクロと人間世界

いくつかの視点から科学について考えてきましたが、本日はそれらの論と「引き寄せの法則」とのリンクについて。中間報告の位置付けです。

まずスタートは「量子論」のなり立ちでした。

[外堀から埋める01]古典物理学の限界と量子論の誕生 - 急がば回る引き寄せの法則

目に見えないほど小さな世界の「原子」は、原子核のまわりを電子が回るという形で構成される。まるで太陽の周りを惑星が公転するように。そしてその小さな世界は、私たち人間の世界の法則とは異なる法則で動いている。それが「量子論」の考え方。

一方で、宇宙全体の規模から見た地球は、人間から見た原子と同様にミクロなスケールの世界。人間世界の法則である「古典物理学」とミクロの世界の「量子力学」が部分的に異なるルールであるように、宇宙全体の法則と私たちの世界だけの法則が異なるということはあり得るのではないでしょうか。

宇宙の法則の側に「引き寄せの法則」があり、それが宇宙の一部たる人間世界にも適用されている。それが「引き寄せの法則」はあるけれど明確に解明されない理由なのです。

複数の可能性から、意志により選び取る

続いては「量子論」の主流である解釈について。

[外堀から埋める02]量子は複数の可能性である - 急がば回る引き寄せの法則

波と粒という異なる特徴を持つ「量子」。現在主流である「コペンハーゲン解釈」によると、観測する前は「可能性の状態で重ね合わせて存在し、観測することで確定する」ということになります。

これは「引き寄せの法則」を理解する上で非常に意味のある考え方ではないでしょうか?

引用したジョン・フォン・ノイマン博士の言葉通り、「量子」は、不確定な状態であり、「観測する」という人間の意志があってはじめて、そこに存在する。そして「量子」の集合体である物質、生物にもまた、同じことが言えるのです。

つまりそれは、私たちは意志によって自らの世界を構築しているということ。ここは今後さらに掘り下げますが、まずはこの前提について心に留めておいてください。

パラレルワールドはSFではなく、物理の話

第3回は「量子論」の「多世界解釈」について。

[外堀から埋める03]量子論の多世界解釈 - 急がば回る引き寄せの法則

前述の「コペンハーゲン解釈」が「複数の状態が重なりあって存在している」と主張したことに対し、こちらは「複数の世界が重なり合って存在している」とします。

どちらにせよ、意志による選択が状態を決定づけていることは変わりません。しかし、この「多世界解釈」の方が、より可能性のある未来をイメージしやすい気がしますね。

選ばれなかった世界はどうなってしまうのか。なぜ、いま自我のある自分はこの世界にいるのか。そんな疑問も湧きますが、私たちは常に世界を選びながら前に進んでいる、と考えると、なんだかすっきりと理解できそうです。

 

中間報告が少しかさばってしまいましたので、次回に続きます。