[引き寄せと科学10]多世界で望みが叶う原理

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ミクロな量子の分布範囲が与える影響

前回は多世界解釈による無数の選択肢の保存場所は、次元論で考えると余裕でっせという話でした。

保存場所はわかった。ではどうやって高次元の世界から望む世界を選ぶのか、というのが当面の問題です。さっそく考えていきましょう。

 「可能性の中から状態を決定するのは、人間の心である」

 これは数学者ジョン・フォン・ノイマンの言葉でした。比喩ではありません。婉曲でもありません。ノイマン博士は、正しく読んだ通りの文脈で、量子の存在確定について言及しています。

しかし量子の位置が確定することにどれだけの意味があるのでしょうか? 前述のように、量子の分布範囲というのは非常にミクロです。位置AにあろうとBにあろうと、パソコンはパソコン、消しゴムは消しゴム、あなたはあなたです。世界を選ぶという大層なことを言いながら、知覚的にはほぼ変化がないようです。

未来という概念が、すでにエゴによるまやかし

なんてことはありません。前回、未来の世界が枝分かれして存在しているわけではない、ということをお話しました。時間という概念を生み出し、それに囚われているのは人間です。宇宙全体にとって時間経過なんて知ったことではありません。つまり私たちが実現には長い時間がかかるかもと考えていることも、選択肢のひとつとして目の前に提示されているのです。

お金を貯めるのには、コツコツと積み重ねる必要がある。それはあなたの、正確にはあなたの後付けの価値観による判断です。選択肢は無限なのですから、次の瞬間にあなたが大金持ちになる世界だって選択できるのです。あ、これ引き寄せっぽいですね。

じゃあ、目を閉じて、開いたら、目の前に札束が積み上げられているのか? そうではありません。順を追って考えてみましょう。急がば回ります。

多世界でお金を引き寄せる原理

お金ってなんでしょう。紙幣や硬貨をみれば、正体は紙や金属です。Suicananacoに入っているのは物質でさえないデータです。でも物品やサービスと交換することができます。ただのメモ帳に金額を書いても買い物はできませんが、銀行の発行する小切手は違います。しかしあなたと誰かとの間に強い信頼関係があれば、もしかしたらノートの切れ端に一筆認めれば、数字通りの価値のものと交換できるかもしれません。

ではお金とは何か? それは、受け取った人が同様の価値で再利用できるという信頼です。信頼というのは心の在り方ですから、それは意志です。つまりお金は、意志というエネルギーです。

なんだか詐欺師っぽい語り口ですが続けます。

量子論多世界解釈で、世界を選ぶのはあなたの意志です。これも世界を決めるのですから、エネルギーです。さあここで思い出してください。我らが集合的無意識は、まず似ている思考エネルギーを、もっともシンプルな形で引き寄せるのでした。

深層意識にまで刷り込まれたあなたの思考は、集合的無意識のガイドにより、次の世界を選びます。似ている思考に引き寄せられるのですから、その世界には以前よりも多く、お金という意志エネルギーが満ちています。その世界において、あなたの思考はますます強化されます。次の瞬間に選ぶ世界は、さらにお金というエネルギーが増えています。こうして雪だるま式に、あなたはお金の満ちた世界を選んで行くのです。

その世界にお金は満ちているのですから、それを形にする方法はいろいろあるでしょう。それもきっと集合的無意識が教えてくれます。こうして結果的にみると、あなたは自身でお金のある世界を選んだということになるのです。

多世界が物品を引き寄せる原理

結局また思考なのか。物自体を引き寄せることはできないのか。とがっかりしないでください。それは間違っています。

たとえばまたしてもロレックス。正確に時を刻む。高級感がある。そして世界中で愛され、人々から評価されている。つまり「100万円の時計」という事実が先にあるのではなく、「100万円と引き換えにする価値がある」という信頼がその本質なのです。ほら、またしても思考です。

高級品だけではありません。たとえば100円のチョコレートなら「甘いモノが食べたい」という欲求に応える価値があるという信頼ですし、1000円の書籍なら相応の知識が得られるという信頼です。

つまりどんな物も突き詰めてみれば、すべて思考というエネルギーで形成されているのです。だから思考を引き寄せることは、物自体を引き寄せることに繋がるのです。

 

珍しくきれいにまとまった気がするので今回はこのへんで。

次回からはいよいよ効率的な引き寄せの方法について考えてみます。

 

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