[引き寄せと科学09]多世界解釈における異世界の保存場所

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多世界解釈の前提

まず量子論多世界解釈の前提。ある量子が「Aという場所にある世界」「Bにある世界」「Cにある世界」……と世界は無限に枝分かれをしている。私たちは意志のある観測により、その中から任意の世界を選んでいる。というものでした。

そんな世界がどこにあるのか? さらに言えば、そんな情報を貯めておくスペースがどこにあるんだ? という疑問が湧いてきます。それに対する答えが次元でした。

ひとつ上の次元という概念

たとえば宇宙規模で考えて、私たちの太陽系が0次元の点だと考えてみましょう。一方向だけに伸びる1次元の線、そして縦横に広がる2次元の面に、点の情報はどれだけ入れられると思いますか? 答えは無限です。0次元は質量を持たないため、いくら増やしても0のままです。

もう少しわかりやすく考えてみましょう。私たちが2次元だと思う平面の紙を、3次元の箱にどれだけ入れられるでしょうか。

これも同様です。2次元には高さの概念がないのですから、本当の2次元の存在ならば、3次元空間に無限に入れられることになります。紙に厚さがあれば、厚さは上下方向の概念(=高さ)ですから、それは厳密には3次元となりますよね。

そこで考えるのが私たちが認識する3次元の世界。現状の認識として高次元が確認されていないので、私たちが生きるのは厳密な3次元世界です。ならばこれを4次元という上の次元に保存しようと思えば、そこには無限の容量があるということになります。

加えて言うならば、現在物理学の最先端である「超弦理論」によれば、宇宙空間は10次元(プラス時間方向の1次元で11次元)と言われています。世界のすべての選択肢を保存するのに、なんら不自由はありません。

多世界があるのは、今現在の選択肢だけ

そんなわけで私たちの前には、量子論的に無限の選択肢が広がっています。しかし! ここで間違えやすいのは、バックトゥーザフューチャードラえもんの世界のような確定された未来が枝分かれして存在しているわけではないということ。

なぜならば、(枝分かれする多世界は観測することで確定するとして)観測という行為が実行できるのは現在だけだから。

人間は1日に平均6万回観測(≒思考)をします。ならば2190万回の観測を経た1年後の世界が今から全パターン準備されているのか? ならば現在において「観測をしない」という行為を選んだなら、その世界は減少するのか。

思い出してください。量子は観測により確定するのです。そして観測するのは今なのです。ならば世界を確定するという力は今という時間にだけ与えられているのです。

今、あなたは世界Aを選んだ。次の瞬間、また量子によって無数の選択肢が製造されます。次はBを選んだ。またその瞬間、さらなる選択肢が生まれる。その繰り返しにより、世界は構成されていきます。海の泡のように同時に無数に発生するのではなく、ピラミッドのように一つ一つ選択肢を積み重ねた結果があなたの人生なのです。

 

なんか引き寄せというよりも生活指導みたいになってきましたので、今回はこのへんで。スローペースで申し訳ありませんが、今しばらく「多世界解釈による引き寄せ」の話にお付き合いください。

 

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