引き寄せの法則との出会い(まだ信じてない)
僕が「引き寄せの法則」なる言葉に出会ったのは、
仕事でも私生活でもひどいことが続き、
身も心もボロボロになっていた時期でした。
藁にもすがる思いで、耳障り良い「引き寄せの法則」という言葉に
心惹かれたのだと思います。
最初に手にした本はエスター・ヒックス著
『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』でした。
そのときの印象は、
引き寄せ?
うそだろ?
チャネリング(笑)
というくらい。スピリチュアルなことを信じないどころか、拒否反応さえ持つ現実主義だったため、当然こういう反応になりました。
それでも結局最後まで読み進めたこと、そして読了後に違う本を購入したこと、ネットでもいろいろ検索しはじめたこと。その理由は、
「信じるか信じないかは別にして、読んでいるとなんか楽しい」
という一点につきます。どうせうそだろ、そんなわけあるかい、と思いながら、なんとなく読むことが楽しい。今思えば、深層心理の方でそんな情報を求めていたのかもしれません。
胡散臭いな、と思う理由
しかしさまざまな情報に触れるうちに、気になることも出てきます。
たとえば量子論についての言及で「すべての物質は波動であることがわかっています」といった感じの表現。たしかに現状の量子論では主流の説ではありますが、確定ではありません。「~という解釈が支持を集めています」という言い方だと弱いというのはわかりますが、ここに疑問を持ってしまうと他のすべてが嘘くさく見えてしまいます。
あるいは深層心理の項目に頻出する「集合的無意識」や「シンクロニシティ」の誤用。目に見えない心理を良い部分だけ抜き出していることが、逆に胡散臭さとなってしまっているのです。
さらにさまざまな本に見られる「アインシュタイン博士も認める云々」といった話。たしかに言葉尻だけを捉えれば、アインシュタインが未知なるエネルギーの力を認めていたと捉えられるような部分はあります。
しかし無神論者であり唯物的決定論者であったアインシュタインが、スピリチュアルな文脈で肯定的発言をするとは思えません。これも科学的権威を箔付けに使用したいだけという印象が拭えません。
という感じで、読んでいて楽しいけれど、読むほどに疑問や疑いが沸き起こる「引き寄せの法則」。「あったらいいな」「あれば楽しいな」と思いつつ、「そんなわけない」という気持ちも同じくらいあった(その後、体感として信じるようにはなりました)のです。
所信表明
ならば、「あるか、ないか」に加えて、あるとしたら「なぜなのか」くらいは、せめて自分でそれを納得できるまで調べてみよう。
あって欲しいけれど、ないならない、ただの偶然ならそれで仕方ない。ただ白黒だけはつけておきたい。
というわけで、当ブログのテーマは、実体験と自ら調べた情報で「引き寄せの法則」の存在検証となります。
検証という性質上、知識の外濠を埋めるような遠回りな話となりますが、急がば回れ、ということで、どうかしばしお付き合いくださいませ。