[引き寄せの方法論]気の流れを実感する

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誰もが知っている「思考の現実化」の例

いい加減に怒られそうなほど遠回りをしてきましたが、本日の記事にはぜひとも実践して頂きたいことがございます。しかし昨日も言ったように、現在ほかのメソッドを実践されている方は、そちらがひと段落してからにしてください。大丈夫、来月だろうと来年だろうと、たぶんそれがあなたに最適なタイミングですから。

と言いつつ、例によって戯言から。

近年猛威をふるうエボラウィルスは、感染からわずか1週間ほどで人間を死に至らしめるそうです。自然界最強とも呼ばれる毒物「テトロドトキシン」は1時間ほど、化学合成されたVXガスは数分で人間の神経を破壊します。怖いですね。

しかし、私たちの身近にも、そんな毒物やウィルスに劣らない存在があることをご存知でしょうか? 誰もが“保菌者”であり、誰もが“陽性”である。わずか2秒で胃壁に穴をあけたという症例も報告される最悪の存在。

そう。それはストレスです。

ストレスとは理想とする心理状態と現状とのギャップが引き起こす精神的緊張、「不快」という心理状態のこと。心理状態とはつまり思考です。マイナスの方向ではありますが、ストレスという思考が現実に影響を及ぼしていることは、現代社会に生きる私たちは皆知っている事実でしょう。「思考は現実化する」という例を、私たちは当たり前に受け入れているのです。

マイナス方向には現実化するのですから、プラス方向の思考だって現実化するのは当然のことですよね。しつこいようですが、思考の持つエネルギーの強さを、いま一度実感してみてください。

「気」という言葉が胡散臭い理由

というわけでダメ押しで外堀を埋めたところで、実践です。

体内を流れる「気」という存在を、考えられたことはありますか? 東洋医学や漢方の世界では当たり前の概念で、気が足りない状態を指す「気虚(ききょ)」という言葉に聞き覚えがある方も多いでしょう。

「気」の概念は西洋医学的には自律神経系(臓器など意志とは無関係に動く部分の神経)という言葉が近いかもしれませんが、自律神経系が医学用語であるのに対し、「気」という言葉にどこか胡散臭さがあることも否めません。しかしかの有名な「自律神経失調症」は、「交感神経と副交感神経のバランスが崩れたときの症状」という曖昧な定義しかなく、「気」と同様に明確な根拠を持って(つまり再現性や因果証明の実験)で証明されているわけではありません。

では日本で「気」や「気功」という言葉に胡散臭さを覚える人が多い理由はなんでしょうか。これは信仰宗教や詐欺まがいのパフォーマンスに「気功」が用いられることが多いためだと思われます。ヒゲ生やして気のパワーが云々といっているあやしい人、何人も浮かびますよね。

しかし逆に考えてください。信者を獲得したい新興宗教や信頼を得たい詐欺師が「気功」を利用すること、それはつまり「気功」自体が確かに存在するからではないでしょうか? 確かな存在を利用して、不確かな観念を信じさせる。詐欺師の常套手段じゃないですか。

事実、かつて中国政府は「気功」の一種である「法輪功」を推奨していましたが、1999年に突然、禁止・弾圧の方向に転じました。その理由は「法輪功」の支持者がわずか数年で中国共産党の人数を上回ってしまったから。根拠なく、実感もできず、効果もないものに、果たしてそれほどの支持者が集まるでしょうか?

「気」の存在を確信する方法

なんて、今日も長々と理屈を重ねてきたことには理由があります。

このブログで何度も何度も言っていること。確信の元になるのは体験だけです。中国共産党の例や西洋医学との類似などといった屁理屈は、実体験の前では大した意味もないのです。

だから体験しましょう。

今じゃなくて良いです。今日の夜、寝るときに少しだけやってみてください。

  1. 横になる
  2. 右の手のひらの中央の窪みを、右耳の後ろの頭蓋骨の出っ張りに添える
  3. 左の手のひらの中央の窪みを、左の腰骨の出っ張りに添える
  4. 右足を曲げて足の裏の土踏まずを左膝の横の出っ張りに添える
  5. リラックスして気の流れを感じる

the雑イメージ

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5分ほどしたら、今後は手足を反対にしてみてください。どうでしょうか? 気の流れを実感できるのではないでしょうか?

東洋医学的に「気」は体の中を循環するエネルギーの流れです。基本的に循環していますが、やはり体の末端に行くとその場に沈殿したり、流れ出てしまったりするエネルギーもあります。それを体の重要部分を物理的に接触させることで循環の道を作り出してあげると、心地よいエネルギーの循環が起きるのです。

雑イメージ2

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はい、いま心地よいと書きましたね。なんで心地よいのか。誰かに「これが心地よい感覚だよ」と教えられたわけではありません。つまり後付けの価値観の出る幕ではありません。この感覚と、そして確かに体のなかを流れているエネルギーを実感することが、深層意識に願望を刷り込む切り札をなるのです。と、僕は思うのです。

次回に続きます。

 

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[引き寄せの方法論]まずは引き寄せの原理を理解する

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はじめに

さて、いよいよ実践といきましょう。長かった。急がば回り過ぎた。しかし、ひとつひとつ外堀を埋めたことで、今あなたの引き寄せへの疑いは、以前よりもずっと薄くなっているはずです。

ところで以前、どんなメソッドでも試してみて自分に合うものを見つけるのが良いと言いましたが、注意点を2つ。

①試すメソッドは基本的にひとつずつ

いろいろ同時進行すると、どのメソッドが効果を上げているのか確定できません。結果、効果がないことに時間を割くこという無駄に繋がりかねません。ただのメソッドコレクターになっちゃダメですよ。

②どのメソッドも、記録を取りながら最低1ヶ月は継続する

あるメソッドを実践しながら、本やブログで新たな興味深いメソッドと出会うこともあるでしょう。しかし、「じゃあ今度はこっち」と飛び飛びになってしまうと、せっかくすぐ近くまで引き寄せられていた願望が、またリセットされてしまうかもしれません。実践中のメソッドを1ヶ月やり切り、新しいメソッドはそれから切り替えて試せば良いのです。

引き寄せの原理を復習

さて、引き寄せましょう。

といってもまずは、引き寄せの原理の復習から。「なんだよ、劇的なメソッドがあるんじゃないのか」なんて言わないでください。いいですか。引き寄せとは「思考が現実化」すること。それは重力が平等に働くのと同様に、一切の例外なく、万人に働いてる法則です。人は必ず思考していますからね。

だから原理を知り、思考の流れを変えることは引き寄せのスタートでありゴールでもあるのです。

というわけで引き寄せの原理。

人間は一日に6〜10万回思考すると言われています。さあ、では昨日あなたがした思考を10万個書き出してください、と言われてもできませんよね。

朝起きて「ああ眠い」「二度寝したい」「仕事だるい」「でも行かなきゃ」「朝ごはん何にしよう」「コーヒーを淹れよう」「また雨か」「何を着よう」「靴下に穴が空いてる。買い換えなきゃ」「また憂鬱なニュースだ」「そろそろ出かけよう」……

こんな感じで書き出してみてもせいぜい300か500か、多くても1000程度ではないでしょうか。

で、残りの5万9000回は、無意識の思考なわけです。で、引き寄せってなんでしたっけ? そう「思考が現実化する」でしたね。つまり今、現実化しているのは、ほぼあなたの無意識の思考なのです。

「お金持ちになろう」と表層意識でがんばって、一日に100回、豊かな自分をイメージするとします。それでも引き寄せは起こりますが、かなり時間がかかることでしょう。ならば無意識に任せて、オートマチックに思考を発してもらえばどうでしょう。表層意識でがんばって100回、でも無意識に任せれば全自動で数万回。効果の違いは言うまでもありません。

つまり引き寄せの方法とは、願望を深層意識に刷り込み、自動で大量に思考を繰り返させること、ただそれだけなのです。

引き寄せの流れ

しつこいようですが、まとめます。

  1. 表層意識で願望について思考する
  2. 深層意識に浸透する
  3. 深層意識の最深部で集合的無意識と繋がる
  4. シンクロニシティやカラーバス効果で似た思考が引き寄せられる
  5. 増幅/強化された思考が現実化する

これが引き寄せの法則のすべてです。そして、言うまでもなく3~5は表層意識の及ばない作業、つまりオートマチックです。

ということは私たちが注力すべきところは「表層意識での思考を、いかに深層意識に落とし込むか」という点だけになります。簡単ですね。

しかし、深層意識への刷り込みを邪魔するものもあります。それが何度も繰り返してきた後付けの価値観です。こいつをうまくなだめ、丸め込み、深層意識に願望を届かせること。瞑想、タッピング、アファメーション、言葉の連呼……。世の中にあるさまざまなメソッドは、すべてこの部分をやり遂げるための方法というわけです。

もしあなたが工場で、何も聞かされずにただ何かの部品だけを作り続けなさいと言われたら、果たしてモチベーションが維持できるでしょうか。しかし、これはロケットの部品だ、夢と希望と人の命がこの部品には込められているのだ、と言われれば、きっとやる気も変わってくるはず。

やるべき作業の全体像と目標点を理解することは、それだけで効率も成功率も上がる大切なポイントなのです。

次回は僕が実践して、効果を実感した深層意識への刷り込み方法をご紹介します。

 

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[引き寄せと科学10]多世界で望みが叶う原理

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ミクロな量子の分布範囲が与える影響

前回は多世界解釈による無数の選択肢の保存場所は、次元論で考えると余裕でっせという話でした。

保存場所はわかった。ではどうやって高次元の世界から望む世界を選ぶのか、というのが当面の問題です。さっそく考えていきましょう。

 「可能性の中から状態を決定するのは、人間の心である」

 これは数学者ジョン・フォン・ノイマンの言葉でした。比喩ではありません。婉曲でもありません。ノイマン博士は、正しく読んだ通りの文脈で、量子の存在確定について言及しています。

しかし量子の位置が確定することにどれだけの意味があるのでしょうか? 前述のように、量子の分布範囲というのは非常にミクロです。位置AにあろうとBにあろうと、パソコンはパソコン、消しゴムは消しゴム、あなたはあなたです。世界を選ぶという大層なことを言いながら、知覚的にはほぼ変化がないようです。

未来という概念が、すでにエゴによるまやかし

なんてことはありません。前回、未来の世界が枝分かれして存在しているわけではない、ということをお話しました。時間という概念を生み出し、それに囚われているのは人間です。宇宙全体にとって時間経過なんて知ったことではありません。つまり私たちが実現には長い時間がかかるかもと考えていることも、選択肢のひとつとして目の前に提示されているのです。

お金を貯めるのには、コツコツと積み重ねる必要がある。それはあなたの、正確にはあなたの後付けの価値観による判断です。選択肢は無限なのですから、次の瞬間にあなたが大金持ちになる世界だって選択できるのです。あ、これ引き寄せっぽいですね。

じゃあ、目を閉じて、開いたら、目の前に札束が積み上げられているのか? そうではありません。順を追って考えてみましょう。急がば回ります。

多世界でお金を引き寄せる原理

お金ってなんでしょう。紙幣や硬貨をみれば、正体は紙や金属です。Suicananacoに入っているのは物質でさえないデータです。でも物品やサービスと交換することができます。ただのメモ帳に金額を書いても買い物はできませんが、銀行の発行する小切手は違います。しかしあなたと誰かとの間に強い信頼関係があれば、もしかしたらノートの切れ端に一筆認めれば、数字通りの価値のものと交換できるかもしれません。

ではお金とは何か? それは、受け取った人が同様の価値で再利用できるという信頼です。信頼というのは心の在り方ですから、それは意志です。つまりお金は、意志というエネルギーです。

なんだか詐欺師っぽい語り口ですが続けます。

量子論多世界解釈で、世界を選ぶのはあなたの意志です。これも世界を決めるのですから、エネルギーです。さあここで思い出してください。我らが集合的無意識は、まず似ている思考エネルギーを、もっともシンプルな形で引き寄せるのでした。

深層意識にまで刷り込まれたあなたの思考は、集合的無意識のガイドにより、次の世界を選びます。似ている思考に引き寄せられるのですから、その世界には以前よりも多く、お金という意志エネルギーが満ちています。その世界において、あなたの思考はますます強化されます。次の瞬間に選ぶ世界は、さらにお金というエネルギーが増えています。こうして雪だるま式に、あなたはお金の満ちた世界を選んで行くのです。

その世界にお金は満ちているのですから、それを形にする方法はいろいろあるでしょう。それもきっと集合的無意識が教えてくれます。こうして結果的にみると、あなたは自身でお金のある世界を選んだということになるのです。

多世界が物品を引き寄せる原理

結局また思考なのか。物自体を引き寄せることはできないのか。とがっかりしないでください。それは間違っています。

たとえばまたしてもロレックス。正確に時を刻む。高級感がある。そして世界中で愛され、人々から評価されている。つまり「100万円の時計」という事実が先にあるのではなく、「100万円と引き換えにする価値がある」という信頼がその本質なのです。ほら、またしても思考です。

高級品だけではありません。たとえば100円のチョコレートなら「甘いモノが食べたい」という欲求に応える価値があるという信頼ですし、1000円の書籍なら相応の知識が得られるという信頼です。

つまりどんな物も突き詰めてみれば、すべて思考というエネルギーで形成されているのです。だから思考を引き寄せることは、物自体を引き寄せることに繋がるのです。

 

珍しくきれいにまとまった気がするので今回はこのへんで。

次回からはいよいよ効率的な引き寄せの方法について考えてみます。

 

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[引き寄せと科学09]多世界解釈における異世界の保存場所

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多世界解釈の前提

まず量子論多世界解釈の前提。ある量子が「Aという場所にある世界」「Bにある世界」「Cにある世界」……と世界は無限に枝分かれをしている。私たちは意志のある観測により、その中から任意の世界を選んでいる。というものでした。

そんな世界がどこにあるのか? さらに言えば、そんな情報を貯めておくスペースがどこにあるんだ? という疑問が湧いてきます。それに対する答えが次元でした。

ひとつ上の次元という概念

たとえば宇宙規模で考えて、私たちの太陽系が0次元の点だと考えてみましょう。一方向だけに伸びる1次元の線、そして縦横に広がる2次元の面に、点の情報はどれだけ入れられると思いますか? 答えは無限です。0次元は質量を持たないため、いくら増やしても0のままです。

もう少しわかりやすく考えてみましょう。私たちが2次元だと思う平面の紙を、3次元の箱にどれだけ入れられるでしょうか。

これも同様です。2次元には高さの概念がないのですから、本当の2次元の存在ならば、3次元空間に無限に入れられることになります。紙に厚さがあれば、厚さは上下方向の概念(=高さ)ですから、それは厳密には3次元となりますよね。

そこで考えるのが私たちが認識する3次元の世界。現状の認識として高次元が確認されていないので、私たちが生きるのは厳密な3次元世界です。ならばこれを4次元という上の次元に保存しようと思えば、そこには無限の容量があるということになります。

加えて言うならば、現在物理学の最先端である「超弦理論」によれば、宇宙空間は10次元(プラス時間方向の1次元で11次元)と言われています。世界のすべての選択肢を保存するのに、なんら不自由はありません。

多世界があるのは、今現在の選択肢だけ

そんなわけで私たちの前には、量子論的に無限の選択肢が広がっています。しかし! ここで間違えやすいのは、バックトゥーザフューチャードラえもんの世界のような確定された未来が枝分かれして存在しているわけではないということ。

なぜならば、(枝分かれする多世界は観測することで確定するとして)観測という行為が実行できるのは現在だけだから。

人間は1日に平均6万回観測(≒思考)をします。ならば2190万回の観測を経た1年後の世界が今から全パターン準備されているのか? ならば現在において「観測をしない」という行為を選んだなら、その世界は減少するのか。

思い出してください。量子は観測により確定するのです。そして観測するのは今なのです。ならば世界を確定するという力は今という時間にだけ与えられているのです。

今、あなたは世界Aを選んだ。次の瞬間、また量子によって無数の選択肢が製造されます。次はBを選んだ。またその瞬間、さらなる選択肢が生まれる。その繰り返しにより、世界は構成されていきます。海の泡のように同時に無数に発生するのではなく、ピラミッドのように一つ一つ選択肢を積み重ねた結果があなたの人生なのです。

 

なんか引き寄せというよりも生活指導みたいになってきましたので、今回はこのへんで。スローペースで申し訳ありませんが、今しばらく「多世界解釈による引き寄せ」の話にお付き合いください。

 

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[引き寄せと科学08]多世界解釈による引き寄せの体験談

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近代科学は万能ではない

昨日は比較的納得しやすい現代科学で(無理やり)説明できる理論的な引き寄せの流れについて考えてみました。しかし勘の良い方ならお気づきと思いますが、ここには大きな欺瞞があります。それは、現代科学が万能である前提で話を進めていることです。

宇宙誕生から138億年、地球誕生から46億年。しかし人類の誕生からは500万年、近代科学など、誕生してわずか300年しか経っていません。

宇宙の歴史を1日に例え、ビッグバンが0時ちょうどだとすると、近代科学は誕生してからほんの0.3秒しか経っていないのです。

たったこれだけの歴史で宇宙の事象すべてを解明しようなど、驕りでしかありません。学校で習っていないから否定する。学会で発表されていないから否定する。その否定の根拠の薄弱さに、引き寄せ否定派の方々は気づいているのでしょうか。

というわけで前回は「引き寄せの原理を近代科学と矛盾なく説明するとこうなるんじゃない?」という話でしたが、今回はより柔軟な視点で考えてみます。それが量子論多世界解釈です。

世界線移動? の体験

突然の私事ですが、かつて僕は通勤のため、市ヶ谷駅東京メトロ南北線から都営新宿線に乗り換えていました。ご存知の方も多いでしょうが、乗り換えとはいえわりと距離があり、途中には動く歩道なども完備されています。距離は300mくらい? 所要時間は5分程度です。僕は3年ばかり、その道を毎日往復していました。

引き寄せの考え方に出会い、自分なりに実践して1年ほど経ったある日の朝、僕は毎日歩くその市ヶ谷駅の構内に、ふと違和感を覚えました。あれ? この壁こんな色だっけ? この道こんなに広かったっけ? ほんの一瞬だけ、うまく言葉にできないほどの違和感です。

「ジャメヴ(未視感)」という「デジャヴ(既視感)」と反対の現象にも似ていますが、そうではありません。その場所は知っている。けれどもどこか違和感がある。気づけば違和感は消え去り、目の前には見慣れた市ヶ谷駅が広がっていました。その日の夕方、数回会ったことがある親戚から「家を譲りたい」という連絡がきました。

ここでどれだけ言葉を重ねても、皆さんには納得してもらえないかもしれません。しかし僕ははっきりと確信しています。なぜなら体験したから。無限に広がる多世界から望むひとつを選んだ。多世界の世界線を移動した。エイブラハムの言葉でいえば「許容し、受け入れる」ということを実践した。否定派にどれだけ否定されても、僕はもう大丈夫です。自ら体験し、すでに知っているのですから。

なんだかスピリチュアルブログっぽくなってきましたね。何度でも繰り返しますが、皆さんにおいても、確信の力となるのは体験のみです。どうぞ日常に目を光らせ、意志による引き寄せの効果を探してみてくださいませ。

多世界から望む未来を選ぶ

回りくどい話をしてしまいましたが、思考の物質化のもうひとつのルートは、多世界からすでに実現した世界を選ぶということにありそうです。

以前ご説明した多世界解釈の話(参考:量子論の多世界解釈

不確定な量子は可能性の状態で重なりあって存在するという「コペンハーゲン解釈」に対して、量子の場所に対応するそれぞれの世界が並行して存在するというのが「多世界解釈」でした。そしてその際にもお伝えした通り、ミクロの世界にだけ通用する量子論を、マクロの世界にまで当てはめたのも、この「多世界解釈」です。

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以前ちまちま作成したわりに、あんまり意味のわからなかったこの図も、今ならば違って見えるかもしれません。

 

今回は実例のみとなってしまいましたが、次回は多世界解釈における引き寄せの原理と、効率的な引き寄せの方法について考えてみます。

 

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[引き寄せと科学07]思考が物質化するまでの経緯

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はじめに

本日はまず注意点をひとつ。引き寄せという形のないものを考える場合、世に溢れるあらゆる考え方やメソッドを試すのは良いことだと思います。いろいろ試してみて、ご自身がすんなりと受け入れられるものを採用すれば良いでしょう。

何度も繰り返すように引き寄せの本質は確信にありますから、ここで何かを否定することは、そのメソッドを信じ、実行している方の引き寄せを邪魔することに繋がりかねません。よって僕はこれまで他の何かを否定したことはなかったと思います。たぶん。

しかし、今回のテーマである「物質化」という点に関しては、どうやらそうもいかなそうです。文字通り目に見える物質の話ですから、しっかり根拠を示しつつ自らのスタンスを明確にすることが、読んでくださる皆さんの確信に繋がると思うのです。

そんなわけで本日の記事にはいくつか現存する引き寄せの考え方を否定する表現がございます。しかしもちろん、僕が絶対に正しいというわけではありません。だから「ああ、そんな考え方もあるのか」くらいの軽い気持ちで読んで頂ければ。

引き寄せは無からの創造ではない

というわけでディスります。

引き寄せの思考により願いが物質次元に具現化する、つまり思考が形になること。多くの引き寄せに関する考察では、ここに軽く量子論相対性理論が用いられています。つまり 

物体はすべてエネルギーである

エネルギーを構成する量子は人間が観測するまで不確定な状態である

強い確信を持って観測すればそれが形になる

という理論です。さらに多くの方はこの論から「もし本当に確信していたら目の前に札束を具現化することだって可能」「それができないのは確信が足りていないから」という展開もされています。つまり無(不定形のエネルギー)から物質を創造できるというわけです。

しかし本当にそうでしょうか?

波動方程式により、特定の量子の分布範囲は限定されます。

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 こうではなく 

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こういうイメージです。

量子はどこにでも自由に存在するのではなく、ある非常に狭いエリアのなかに可能性として存在しているのです。もしどこにでも自由に存在できるならば、筐体から飛び出してあっちこっちに行ってしまい半導体量子コンピュータが作動しません。人間の体だって固体として機能することはできず、宇宙に秩序はなくなることでしょう。

つまり、量子は観測するまで位置が確定しないけれど、存在できるのは非常に狭い範囲のどこか。そして人間の目から見ればどこにあっても変わらないということになります。

確信により札束を自由に具現化できるのであれば、その他の秩序が乱れる。引き寄せの法則は確かに強力な法則ではありますが、しかしそこに対抗する物理法則がなくなるわけではないのです。

考えてみてください。かつてアニメに影響されて日本中の子供たちが練習した「かめはめ波」。きっと心から信じて練習した子だって大勢いるでしょう。確信が現実を作るなら、一人くらいかめはめ波出ちゃってもおかしくないですよね。おそらくこの論はエイブラハムのいう「創造」という言葉が曲解されたためだと思われます。

だから量子論を引き合いに出しつつ「物質は波動・振動するエネルギーだから思考ひとつで具現化できまっせ」とドヤっているメソッドは考察が甘いです。もう見ないで良いです。と水を得た魚のようにイキイキと否定してみました。本当に今回だけだから!

思考が物質化するまでの流れ 

では、人間が引き寄せることができるのは似ている思考だけで、物質として受け取ることはできないのか? つまり引き寄せの法則に実効性はないのか? という疑問。もちろんそんなことはありません。ではその流れを考えてみましょう。

まず考えられるのが間接的な具現化です。つまりすでに物質として確定している対象を文字通り引き寄せるのです。たとえば連日ですがロレックスの腕時計を引き寄せる場合、あなたはどんな流れを予想するでしょうか? 

  • 道行くお年寄りを助けて御礼にもらう
  • たまたま通りかかった抽選で当選する
  • 購入するのにぴったりの臨時収入がある

 といったドラマチックな展開を想像するのではないでしょうか?

しかし引き寄せはただの現象ですから、そこにドラマ性の演出なんてありません。ただ結果だけをあなたに届けるのです。たとえば

 

ロレックスが金利なしローンキャンペーンをやっている(情報)→生活に余裕はないけれど60回払いならなんとかなりそう

 

というのも引き寄せです。あるいは「給料がちょっとだけアップした」「500円玉貯金がけっこう貯まった」「全然足りないけれど、少しだけ臨時収入があった」という事実から、「よし思い切って買ってみようか」とあなたの心に変化が起きたとすれば、それは引き寄せの効果なのです。

「給料アップも500円玉貯金も自分の努力の結果だ。引き寄せに関係ない」と思われるかもしれませんが、引き寄せの法則にとってそんなことは関係ありません。

「お前ロレックス欲しいんだろ? だったらこうしてみたら?」という最短ルートの提案をしてくるのです。

引き寄せの最短ルート

では最短ルートとは何なのか? それはあなたの毎日の生活から、最も変化の少ないルートです。引き寄せの根源は意志(確信)の力。その力がもっとも流れやすいのが、日々繰り返している日常の方向というわけです。なぜなら、あなたの思考のなかにある「後付けの価値観」は、変化することを最も怖れます(詳細は後日)。その後付けの価値観による障壁があるため、集合的無意識は最も労力の少ない道を提案してくるのです。

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それなら、確信という力をもっと増やし、そして後付けの価値観を取り去ればどうなるか。当然、予期しない方法でのゲットという道が開けます。

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ただしその場合であっても、集合的無意識が教えてくれるのはゲットまでの道筋だけです。集合的無意識は、「今すぐ宝くじ買えば当たるで!」「今日はこっちの道通ったら良いことあるで」「あの人と付き合うとがっぽり稼ぐチャンス」というゲットまでのさまざまな道筋をあなたの潜在意識に伝え、あなたの潜在意識はあなたに直感や感情(こっち行ってみようかな? 宝くじ当たりそう! この人と居ると気分が良い!…etc)という方法でその道筋を伝えます。

よってあなたは「買えるのは宝くじ当選だけだ!」とルートを限定してしまうより、「ロレックスごとき簡単に買える!」と確信しつつ、その方法については集合的無意識に丸投げしてしまえば良いのです。 

繰り返しになりますが引き寄せの法則は、無から物質を創造する魔法ではありません。あなたが願いを実現するのに最適なルートを、あなたの信念に沿った形で提案するシンプルな法則です。そこを取り違えてしまうと、引き寄せまでに必要以上の時間をくってしまうかもしれません。

というわけで今回はここまで。ご自身の見解と異なりお気に触った方がいましたら、こちらでお詫び申し上げます。

次回は引き寄せの物質化のもうひとつのルート。ややスピリチュアルな次元の話となりますので、以下の記事など事前にお目通し頂けますと幸いです。

attracted.hatenablog.jp

 

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[引き寄せと科学06]思考が思考を引き寄せる3つの原理

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外部から似た思考を引き寄せる

前回は無意識にまで落とし込んだ思考は、似ている思考を引き寄せるという話でした。

それはなぜなのか。ここまで読んで頂いている皆さんにはおわかりでしょうが、念のため復習します。

まず外部的な話。思考は脳内を流れる電気信号(≒電波)です。その電波が脳内だけではなく、脳の外部にまで流れていることは、思考の映像化(参考:外部に発信される脳波)などの実験からも明らかです。そして電波には波の大きさである周波数があります。アンテナの原理と同じように、その周波数が一致するものは互いにリンクします。つまり脳から発生した思考は、同じ周波数の思考と自動的にリンクするのです。

これはとくに違和感もなく理解できると思います。

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シンクロニシティで似た思考を引き寄せる 

次にシンクロニシティとしての思考の引き寄せについてはどうでしょう。

ある思考、たとえば「ロレックスの腕時計が欲しい」という思考が深層意識にまで落とし込まれたとします。

1日6万回という膨大な回数を繰り返す思考、そのほとんどが深層意識により実行されています。あなたは意識していなくても、無意識は考えています。

あなたは街を歩きます。普段なら見落としてしまうような道行くおっさんの腕時計。しかし無意識はあなたにメッセージを送ります。「それお前が欲しがってるロレックスやんけ?」。

信号で立ち止まります。無意識はあなたにメッセージを送ります。「あのROYALって看板、ロレックスのロゴと似とらんか?」。

あなたは本屋さんに入ります。棚に並ぶ無数の本の背表紙、あなたは目で文字を追うことができません。しかし無意識には見えています。「あ、ほら、ロレックスの本やで?」。

あなたの深層意識は、あなたよりもずっと広い視野、細やかな注意力を持っているのです。

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こうしてあなたの生活には、ロレックスに関する情報がどんどん集まってきます。一部はカラーバス効果(参考:シンクロニシティとカラーバス効果)、また一部は無意識からのメッセージ。これも「思考を引き寄せる」という現象の一側面です。

心の内側から似た思考を引き寄せる

そして最後が心の内面の話。

あなたは表層意識で、繰り返し思考します。またロレックスにしましょうか。周波数により思考の調和やシンクロニシティで、あなたにはロレックスに関する思考や情報が次々に集まってきます。さらに思考の拡大に応じるように、本やネットで自主的に、つまり表層意識でもロレックスに関する情報を集めます。

すると徐々に、深層意識、無意識にもロレックスの思考が浸透していきます。少しずつですが、確実に。

 

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さあ、深層意識のさらに深い部分にまでロレックス成分が浸透してきました。あれ? 深層意識の一番下って何かありませんでしたっけ?

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そうです。我らが集合的無意識です。

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人類の叡智である集合的無意識、ロレックスごとき朝飯前。今度はあなたの深層意識に対してさまざまな情報を返してくれます。「アメ横に安く売ってるよ」「お前の親戚のおっさが使ってないって言ってたよ」「駅のベンチに落ちてるよ」「100万円くらい? じゃ、さっくり稼ごうよ」「お金ならこう稼いでみたらどう?」

 

あなたの潜在意識は、集合的無意識の荒唐無稽なメッセージをあなたに伝えたいのですが、詳細な伝達手段はありません。だから夢を見せたり、感情に訴えたりとさまざまな方法であなたに伝えようとします。だからあなたは直感に従ってみるのが良いのです。

 

ここで注意しておきたいこと。すでに深層意識を塗りつぶして集合的無意識にまで届いているあなたの意識。ここでさらに思考を押し込むと、集合的無意識からの返事が受け取れません。むしろ「まだ手に入れてないの? あ、その手に入れてない状態、『欲しい』という状態が欲しいのね」となってしまい、引き寄せはうまくいきません。

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引き寄せで「まず強く願い、そして手放す」と言われるのは、このためです。

 

ではどれくらい願えば集合的無意識にまで届くのか、そして願うという思考がなぜ物質化するのか、という疑問ですが、今回も長くなってしまったため、次回以降に。

 

 

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