瞑想への誤解と本当の効果

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はじめに

瞑想が良い! という話はあちこちで聞くものの、どうもモチベーションが上がらない。なんとなくやる気がしない。たぶん、そういう人って多いと思います。そしてその気持ち、とても良くわかります。なぜなら僕もそうだったから。

瞑想が敬遠される理由

原因のひとつは、引き寄せでよく言われる「願いを一度手放す」という話にあるのではないでしょうか。「瞑想をして自分の心と向き合い、いまの自分が十分幸せであることを感じなさい」といったこともいわれていますね。さらにその語感から来る禁欲的なイメージがミックスされて、瞑想をすると欲がなくなるのではないか、と思ってしまうのです。

ところが引き寄せを求める人は、即物的な願いを持っている場合が多いのです。即、ブツが欲しいわけです。「いまのあなたは十分に幸せ」とか、そんなのいいから! ギブミー100万円! というわけです。はい。痛いほどわかります。

しかし、それは誤解です。

瞑想しても、欲はなくなりません。そんな簡単に欲がなくなったら、仏教ってなんなのさってなりますからね。

で、欲はなくなりませんが、その考え方は少し変わります。どう変わるかはなかなか言葉にしにくいのですが、引き寄せにおいて良い方向に変わることは間違いありません。だから、引き寄せの先達たちは、みな口を揃えて「瞑想しなはれ」というのです。そのあたりをもう少し考えてみましょう。

瞑想のメリット

再三に渡り繰り返していることですが、引き寄せの最大のポイントは、願いを深層意識に落とし込むことです。たとえ表面的に「大金が欲しい」と思っていても、深層意識に「いまの平凡な生活が安心」という思いがあれば、そちらを優先的に引き寄せてしまうのです。あるいは1日100回や200回「大金をください!」と願っても、あと数万回の深層意識の思考が「やっぱりいらない。このままでいいです」と考えたら、そちらが引き寄せられるのは当然です。

で、その深層意識と表層意識の願いをシンクロさせるための最短の方法が瞑想というわけです。だって他に、自分の深層意識に語りかける方法なんてないじゃないですか。そう考えると瞑想が良いという以前に、瞑想しかないといえるかもしれません。

 

というわけで、習慣的に瞑想をはじめるとしましょう。明日以降詳しくみていきますが、瞑想は心の声をクリアにしてくれます。

たとえば「100万円欲しい!」だった願いが「100万円で良い服を買いたい!」となりさらに「良い服を着て人に自慢したい」→「人に自慢して見下されないようになりたい」→「いつも見下されているような気がする」→「良い大学を出ていないことが劣等感になっている」→「学歴コンプレックスがある」という感じで思わぬ内面が表出してくるかもしれません。

で、そのコンプレックスがあることがわかったとしたところで、やっぱりその解決には(現状持っている以上の)お金が必要なわけです。何も変わっていないと思いますか?

違いますよね。お金が必要という願いは同じ。でも、その背景にある本心がクリアになる。ならば、より強く、まっすぐに願えるはずです。

別にコンプレックスでなくてもかまいません。本当に欲しいもの、本当に必要なこと、本当に会いたいひと。願いの背景が明確になるほど、その願いは力を持つようになるのです。そしていつの間にか、心の底から、つまり深層意識から願えるようになるのです。

というわけで、これが瞑想の効能のひとつ。やってみると、思わぬ発見があり、それが引き寄せの原動力になり得ますよ、という話でした。

引き寄せの継続期間について

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はじめに

前回まで長々と語ってきた「集合的無意識が願いを叶える仕組み」ですが、そのために深層意識にまで願いを落とし込む必要があるという結論が変わったわけではありません。

そしてその工程が一番やっかいであることも、何度も繰り返し言及している通り。引き寄せに関するあらゆるメソッドは、この願いを深層意識に落とし込むという目的のために存在しているといっても過言ではありません。

そこでまたしても繰り返しになってしまいますが、今回からは僕が効果的だと思う深層意識に願いを届ける方法をお届けしようかと思います。

が、その前に!

ひとつ大切なことを忘れていませんか?

それが今回のテーマです。

叶わないと決めつけるまでの最低時間

極端な話ではありますが、何がしかのメソッドを継続実践して、1年経っても実感できる効果がなければ、そのやり方に何らかの問題があります。

だってジョギングを1年間継続して、何の変化も感じられないことはありますか? あるいは筋トレでも、楽器の練習でも、英会話でも、勉強でも。

1年間とは8760時間です。52万5600分です。3153万6000秒です。たぶん、あなたが思っている以上にずっと、1年間という時間には力があります。

だから、正しい方法で1年間なにかを継続すれば、必ず目に見える変化が訪れるのです。

これは心に関することだって同じ。1年筋トレして体が変わるのに、1年瞑想して心が変わらない理由はありません。これは僕の確信です。

で。世の中には引き寄せに関する本やサイトがたくさんあって、あなたには正しい方法を身につけるチャンスがいくらでもある。でも、まだ願いは叶わない。うまくいかない。理由はご自身でわかっていますね。そう、続けてないんです。

もちろん、責めるわけではありません。以前の引き寄せの好転反応でも書いた通り、あるメソッドを続けると、誰にでも、息切れする瞬間がやってくるものなのです。

効果が出ない。不安が湧き上がる。急にバカバカしくなった。さまざまな理由をつけて、実践を続けていたメソッドを中止する。それから人は何をするか。引き寄せを忘れるわけではありません。また違うメソッドを探すのです。そしてまたゼロから、その新たなメソッドにすがるのです。

いいですか、大事なことです。

「引き寄せを知って2年になるけど、目に見えた効果がありません」

なんて話がありますが、知ってからの期間なんて何の意味もないのです。筋トレを知って2年になりますが、ぜんぜん筋肉がつきませんって言っているようなものです。

長期に渡り実行すべき引き寄せ方法

大切なことは、知ることではなく、実行すること。多くの本を買い集めたり、サイトをブックマークしたりして、新たな情報に飢えている方。その気持ちは十分にわかります。僕もそうでした。

知らなかったメソッドを新たに知ると「そうか、まだ試してないこの手があるのか!」と次々に手を出していく。そして実行しながらも、また次のメソッドを探す。すでに情報に触れ、成功例を聞き、確かに引き寄せはあるはずだと言い聞かせることが目的になってしまっているのです。

ただし、1年という期間は話の本質ではありません。タイミングさえあえば、すぐに効果が出る人だっているでしょう。そういう例も、ネットにはゴロゴロ転がっています。しかし効果がない、と決めつけるにはひと月や半年では短すぎるのです。

もちろん不安もわかります。長期的に実践してみて、それが間違った方法だったらどうしよう。限られた時間のなかで、その損失は大きく感じてしまうことでしょう。

さらにちょっと変わったメソッド、独特の方法などを試していると、確かになにか「やっているぞ」という気分になれるものです。しかし時間が経ち、また別の変わった方法を見つけたら、ついそちらも試したくなってしまうのです。

だからこそ、変わったメソッドではなく、普遍的な方法を試すことが必要なのです。

みなさんもきっと、さまざまなサイトや本を見て、さまざまなメソッドの存在を知っていることでしょう。思い出してください。どのサイトでも間違いなく、なんの疑問もなくすすめていることがありますよね。引き寄せを実践し成功した人で、ほぼ例外なく「やって損はない」と言われていること。

そう瞑想です。

あとは普遍的に価値が認められているメソッドといえば、アファメーションと自愛くらいかな。これは瞑想と同時進行できますから、あえて外す必要はないです。

というわけで、またもや前置きが長くなってしまったのですが、もう本当にしつこいですけど、言いたい。聞きたい。なんで瞑想しないの? と。

時間が取れない、同居人の目が気になる。そんな方もいるかもしれません。でもそういう人にも、無理なくできる瞑想だってあります。

そのへんも含めて、次回からは、またしても瞑想について、改めて書いていきたいと思います。

ところで、こちらごとですが、瞑想の記事って、目に見えてヒット数が落ちるんですよね。録音アファとかお手軽系のワードは非常に人気があるのに対して。でも気にしない。たとえ少なくても見てくださる方のために、瞑想の方法や楽しみを考えていきましょう。引き続きよろしくおねがいします。

 

 

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集合的無意識による願いの物質化の工程

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はじめに

前回までは集合的無意識の存在場所と存在理由について考えてみました。

今回はそれらを踏まえた上で、なぜ集合的無意識が引き寄せに繋がるか、という点を考えてみたいと思います。

当ブログでも以前に一度、同テーマの文章を書いたことがあるのですが、当時と若干ですが理解の変化が生まれております。よって、改めて考えてみます。

 

思考現実化の工程 

思考が現実化する。そういわれると「思考が具現化・物質化する」という風に捉えがちですが、それは違いますよ、というのが以前の解釈でした。いくら脳内で考えたところで思考がダイレクトに物質化なんてするはずがない、と。

しかし今は、思考は光というエネルギーであり、密度の高いエネルギーは質量に変換されることを考えると、あながちゼロではないのかな、とも思っています。ただし非常に高密度のエネルギーが必要になるため、やはり現実的ではないとは思いますが。

それでは、より身近な解釈でいうなら、思考はどのように現実化するのでしょうか。その秘訣が集合的無意識にあります。人類の叡智、つまり情報です。

 

思考→情報→物質

 

という工程を経るわけです。以前はロレックスの腕時計を例にしてみました。すなわち

①「ロレックスが欲しい」と願う

②「福引で当たる/突然もらう/買うのにちょうど良い臨時収入がある」

 

というドラマチックな現実化だけが引き寄せではありません、ということ。

 

 ①「ロレックスが欲しい」と願う

②ロレックスに関する情報が次々と集まってくる

③その情報のなかで「分割60回まで無金利キャンペーン」をやっていることを知る

④「月々1万円くらいなら捻出できるかも」と考える

⑤ついに購入する決断をする

 

という地味な流れであろうとも、それも引き寄せなのです。だって「ロレックスを得る」という結果は同じなのですから。

そして二番目の②における「次々と情報が集まってくる」部分が、集合的無意識によるものであるというわけです。

もちろん地味な引き寄せばかりではありません。情報のなかには、棚ボタ的に得る方法だってあるかもしれません。さらに大きな願いの場合は、地味であろうとも生活に大きな変化の出る情報があるかもしれません。

生存と幸福が対立しないための願い方

しかし、そんな大きな変化を得るためには、それだけ集合的無意識から大きな情報を受け取らなくてはいけないわけです。

集合的無意識は願いを叶える方法として、日常から変化の少ないことから順に提案してきます。これはあなたの無意識が常に発し続ける「生存」という願いと矛盾を起こさないため。だって昨日も一昨日も生きてきたから今日のあなたがいるわけです。つまり昨日や一昨日と変化のないように生きることが、あなたの「生存」には最も都合が良いわけです。

では、その日常を越えて、大きな変化(の情報)を受け取るためにはどうすれば良いのか。

それは、より強く、無意識に願いを刷り込むことです。叶った気持ちになる。瞑想をする。実際に触れてみる。録音アファをする。もろもろ言われる引き寄せのコツは、すべてこの「無意識に願いを刷り込むため」に存在しているのです。

 

ということを知ったからといって、あなたの引き寄せが劇的に進行するわけではないかも知れません。しかし、なぜそうするのかを知っているだけで、少なくとも引き寄せを継続するモチベーションにはなってくれることでしょう。

 

無意識に、刷り込む。そして集合的無意識からの情報を待つ。

これがあなたが願いを引き寄せる、もっとも効率の良い方法です。

 

 

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集合的無意識の存在意義

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はじめに

「よくわかんないけど宇宙にあるんじゃね? あと地球も宇宙な」と、ぶん投げて終わった前回の「集合的無意識の存在場所」。まあ細かいことはいいじゃないか。あるったらあるんだよ、と言わんばかりの暴論で混乱させてしまったらすみません。

そんなわけで今回は、もう少し明確な結論の出る話です。 

集合的無意識の存在意義

突然ですが、問題です。

あなたの表層意識、つまり意識や思考が目指す究極的な目的とはなんでしょう?

 

はい、シンキングターイム!

 

 

 

考えましたか? この質問の答えを考えたのも、あなたの思考ですね。じゃあ、その目的はなんでしょうね。

 

答えは、幸せの追求です。

 

あなたの意識や思考、それらは常に、あなた自身の幸せを求めて繰り返されるのです。先の質問の答えを考えたのも「この答えが自身の幸福追求に繋がる」と考えたから。

仕事について悩むのは、お金を稼いでより良い生活をするため。夕飯のメニューについて考えるのはおいしく健康的な食事を摂るため。世界平和を願うのも、回り回って自身の安全のため。趣味について考えるのは、心穏やかに過ごすため。エロいことを考えるのだって、肉体的な幸せの追求にほかなりません。

別に利己的だ、自己中だというのではありません。自身の幸せを追求するのは、人間としての本能であり責務でもあるのです。

繰り返します。あなたの意思・思考は、あなた自身を幸せにするために存在しています。

 

では今度は無意識、深層意識について。こちらの究極的な目的とはなんでしょうか?

 

はい、また考えてください。スタート!

 

 

 

いかがでしょうか? 考えましたか?

無意識の目的は、意識と似ているようで違います。

 

無意識が究極的に追求するもの、それは「生存」です。

 

たとえば息を止めて自殺することができる人間はいません。どんなに強靭な意思で息を止めようとしても、生存を求める無意識が呼吸してしまうから。

たとえば死を望んで自ら実行しようとする人であろうと、その心臓は死の瞬間まで動き続けます。

無意識が求めるのは、あなたの意識がどう考えようとも、生存することです。

 

では、最後です。集合的無意識の究極的な目的はなんでしょう?

 

これは考えて頂くまでもございませんね。

集合的無意識はデータベースですから、存在理由に方向性はありません。しいて言うならば、問いかけに応えるということでしょうか。ふわふわが「ブーバ」、ギザギザが「キキ」、これらが人類共通の記憶だとしたころで、幸福にも生存にも影響しませんからね。引き寄せに善悪、否定肯定の区別がない、と言われるのはこのためでしょう。

 

はい、いまサラッと言いましたね。集合的無意識に方向性はなく、ただ問いかけに応えるだけである、と。

しかし、集合的無意識にリンクできるのは深層意識だけでした。

その深層意識の目的は生存でした。

つまり、現状で集合的無意識が教えてくれるのは、生存に関する情報となります。

 

ここで再確認しておきましょう。私たちが引き寄せたいのは、つまり集合的無意識に期待したいのは「幸せ」です。幸せは生存の上に成り立ってはいますが、それだけでは足りません。心から喜べる幸せこそ、私たちの意識が求めること。ならば方法は2つしかありません。すなわち、

  1. 表層意識から、深層意識を飛ばして直接集合的無意識リンクする
  2. 深層意識に「幸せの追求」を落とし込み、そこから集合的無意識に伝える

どうでしょうか? 難しそうだと思いますか?

とくに1番の集合的無意識に直接リンクするというのは、いわゆるチャネリングとか神の啓示とかそんな感じで現実的ではなさそうですよね。どちらかと言えば、自分自身の深層意識と向き合う2番の方が簡単そうです。

と言ってみたものの、実はどちらも大差ありません。そして、どちらも難しいものではありません。方法は瞑想です。ええ、瞑想です。

瞑想は「自己との対話」というくらいですから、能動的(意識的)な思考の延長です。しかし深い瞑想は、深層意識に届きその変質を促すこともよく知られています。つまり思うままに深層意識を変え、自らの意思をその先にある集合的無意識に伝えるためには、瞑想がもっともふさわしいのです。

瞑想の方法につきましては、過去記事などをご参照くださいませ(またもぶん投げ)。

 

 

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集合的無意識の存在する場所

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はじめに

さて前回のお話で、集合的無意識が存在するということ自体はご納得頂けたかと思います。

人が環境や学習により身につける知識。それとは別に、習うでも学ぶでもなく持って生まれてくる情報のデータベースがあるのです。

ではそんな集合的無意識は、なんのためにあるのでしょう。そして集合的無意識はいったいどこに存在しているのでしょう?

集合的無意識はどこにある?

さっそくまずは、存在場所から考えてみましょう。

あなたの意思や思考といった表面的な意識は、脳の活動です。だから極論をいえば、あなたの表層意識は脳にあるということになります。

そして無意識、潜在意識というのも脳の活動であることには変わりません。たとえばあなたが無意識にしている呼吸は、脳の活動がなければ止まりますよね。

だから潜在意識もまた、脳の活動といえそうです。表層意識の奥にある、見えない活動です。

 

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図にするとこんな感じでしょうか。

 

しかし、物理的にはそうであろうとも、この図だとやはり腑に落ちない部分が出てきます。それは「表層意識を内側に縮小していった先に無意識がある」と思えてしまうこと。

それはですね。

無意識という広大な海があって、そのなかの一部が顕在化したものが表層意識です。だから、イメージはこんな感じ。

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無限に広がる無意識の海原のなか、知識や経験によってなんとか形にすることができた小さな自我、それが表層意識です。

 

そして思い出してください。私たちは基本的には、表層意識から集合的無意識にアクセスすることはできません。日頃から習慣的に集合的無意識にアクセスしているという人は、そういないことでしょう。

しかし、たとえば夢のなかで、未知の情報を得たり、隅に追いやられ意識に上ることもない記憶が呼び覚まされることは誰にでもあるはずです。ときには夢で未来予知までしてしまうことさえあるのですから。これは夢という無意識から、集合的無意識にアクセスしていることを意味しています。

つまり表層意識には接しておらず、無意識には接している。集合的無意識は、無意識のさらに外側にあるといえそうです。

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こんな感じ。

ちょっぴりカラーリングが恣意的ではありますが、ここらで僕が言わんとすることをご想像頂けるかと思います。

物理的には内、意識的には外。

内側であり、外側でもある。

そう、それは宇宙です。

見たことはないけど心で描く。心で描くから存在する。

宇宙の存在そのものです。

宇宙空間を満たす未知の物質

ここで少し宇宙の話。

2017年現在、地球上で知られている元素の数は118個。水も木も鉄も生物も化学物質も、すべてこの元素で構成されています。地球上のすべてを、この元素で説明できるわけです。

しかし宇宙に目を向けてみると、そうもいきません。

「この規模の星ならこの元素があるはずだ」「この新星爆発によりこの元素が観測されるはずだ」

地球上の理論に則ったあらゆる予測は、宇宙ではことごとく当たりません。

いまでは定説となっている「宇宙が膨張し続けている」という論。しかし膨張させるための斥力(押し出す力)がなんなのかさえ、わかっていないのです。

結果、地球上の元素で説明できるのは、宇宙のたった4%といわれています。残り96%は「なんだからわからないもの」ということで「「ダークエネルギー」「ダークマター」と呼ばれています。宇宙はこのダークエネルギーダークマターで満たされているのだと。

 

ここでときどき間違いが生まれます。

「宇宙の96%はダークエネルギーで満たされている」

そう言われると僕たちはつい、暗い夜空を見上げて星を眺めてしまいます。名前に「ダーク」なんてついているものだから、光のない宇宙を思い描いてしまうのです。

しかし先に述べたように、この場合の「ダーク」は「暗い」ではなく「わからない」の意味。そしてもっと忘れがちなのが、この地球上も宇宙であることです。

 

だからダークエネルギーは、当然地球上にもあります。あなたの部屋にも満たされています。トイレにも、引き出しのなかにも、昨日の残りのカレーの鍋のなかにも、そしてあなた自身のなかにも。だってあなただって、宇宙の一部じゃないですか。仮にダークエネルギーの存在に空間が不可欠だとしても、原子の大部分は空洞だったはず。存在する余地はいくらでもありそうです。

小さ過ぎるのか、大き過ぎるのか、光を反射しないのか、はたまた存在次元が異なるのか。

理由はわかりませんが、未だ観測されない、しかし確かに存在が予見されるダークエネルギーダークマター。わからないのですから、この存在に結論を託すことはできません。

しかし、集合的無意識が確実にあり、それが人間の意識の内と外に同時に存在しうる。その前提を考えると、この見えない物質(あるいは概念?)の存在こそが、肝になってくる気がしないでもありません。

 

次回は集合的無意識の存在意義について。

 

 

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集合的無意識の存在証明

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毎度おなじみの話ではありますが、僕が引き寄せの根源だと考える存在は「集合的無意識」です。すべての人間(あるいは生物)に共通の記憶があり、そこに深遠なる叡智がある。

引き寄せを調べるにつれ、それ以外の原因も腑に落ちるようにはなってきたのですが、やはりこの集合的無意識こそが、もっとも偉大な力であるという思いは変わりません。

宇宙の誕生からすべての情報が記録されているというアカシックレコードも、この集合的無意識と無関係ではないでしょう。引き寄せの世界ではおなじみのエイブラハムやバシャールという存在へのコンタクトも、たどってみれば集合的無意識へのリンクといえそうです。

というわけで、そんな素敵な集合的無意識。以前、脳細胞の代謝や言語の創成などの例からその存在を考えてきたのですが、今日はその追加のお話です。

念のため、こちらもご参考に。

attracted.hatenablog.jp

シンプルな実験

まずはシンプルな問題から。

この2つの図形を見てください。

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上の2つの形のうち、どちらかは「ブーバ」という名前で、どちらかは「キキ」という名前です。

さあ、どちらがどちらでしょう?

 

そうですね。あなたがよっぽどの天邪鬼でない限り、フワフワの形が「ブーバ」、トゲトゲが「キキ」と思ったのではないでしょうか?

それもそのはず、日本語においては「ブヨブヨ」「フワフワ」「ブクブク」「プニプニ」など、バ行・ハ行には柔らかいイメージがあります。

一方で「キラキラ」「カチカチ」「カリカリ」「ギザギザ」など、カ行には鋭く尖ったイメージがあります。

だから上記の答えにたどり着くのは、いたって自然なことです。

ただし、母語にも年齢にも関わりなく世界中の98%の人が、同じ答えを出したことは、果たして自然なことでしょうか?

これは「ブーバ/キキ効果」と呼ばれる言語音と視覚情報の連想の一致関係のこと。これは人類に共通の記憶があることを、はっきりと示しています。

深層意識に染み付いた記憶

「ブーバ/キキ効果」は、1929年にドイツ人心理学者ヴォルフガング・ケーラーにより提唱されました。ちなみにケーラー博士はゲシュタルト崩壊でおなじみのゲシュタルト心理学の生みの親でもあります。

さて、そんな「ブーバ/キキ効果」の誕生から90年。どんな言語を使用するかに関わらず、音から連想される形は同じようになるという現象は、広く知られながらも、さほど重要視されないまま時が過ぎてきました。

ところが2017年に発表された論文によると、「ブーバ/キキ効果」は従来考えられていたよりも、ずっと深く人間の心に根付いているということがわかりました。心の深く、つまり深層意識です。

ちなみにリンク先に「ブーバ/キキ効果」の発表が1989年とありますが、おそらくただのミスです。

それはともかく、どんな実験かというと

被験者の耳にはランダムな音声、目にはぼんやりと浮かんでくる画像を写します。被験者には図形を把握できた時点でボタンを押してもらいます。

さまざまな組み合わせが生まれるのですが、「ブーバ」と「ふわふわの図形」、「キキ」と「ギザギザの図形」のセットのときのみ、他の組み合わせよりも早い反応が見られたというのです。

ちょっぴりわかりにくい実験ですが、つまり視覚や聴覚が情報をキャッチして脳に送り、それを理解するという過程を経ずに、「ブーバ=ふわふわ」「キキ=ギザギザ」という結論が被験者の反応を促したということです。

さらに言ってしまえば、概念や理論という枠を飛び越えて、まるで本能のように「ブーバ=ふわふわ」「キキ=ギザギザ」という反応が起こったということ。これは深層意識に人類共通の記憶が存在しているという証明です。

さて、そんなわけで、どうやらやっぱり集合的無意識はあるみたい、しかもかなり深い部分にまで根付いているぞ、という流れができはじめた科学界。

折良いタイミングですので、再び集合的無意識と引き寄せの関係について掘り下げてみようと思います。

 

 

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優しい人には良いことがある

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突然ですが、ひとつ当ててみせましょう。

あなたは、優しい人ではないですか?

自分のものなら靴下ひとつ買うのも悩むのに、旅のお土産や誰かへのプレゼントは迷いもなく買ったりしませんか?

誰かの悩みには真剣に頷くのに、心の中の自分の悩みを人に伝えるのは苦手だったりしませんか?

 

きっとそうなんです。優しいんです。

これを読んでくださっているのは、みな「引き寄せ」という言葉に興味を持った人でしょう。

つまり、やり切れない現実への不満を他人や社会にぶつけるのではなく、自身の内面を変えることで打開しようとしている。

そんな人たちが優しくないわけがないんです。

大丈夫、全部うまくいきます。誰かがきっと見ています。あなたの優しさは、たぶん巡り巡って、全部あなたに帰ってきます。必要なのは、ちょっとの間、待つだけ。

善意のサイクル

という新キャラで行こうと思うのですが、いかがでしょうか? 

まあね、実際そうだと思います。皆さんも心の内側、自分自身と正直に向き合ってみて、気づいていることでしょう。

そしてもしかしたら考えているかもしれません。「損な性格だな」と。

そんなことはありませんよ。あ、ダジャレじゃないですよ。

 

たとえば池に小石を投げます。波紋ができます。波紋は同心円状に広がり、池の端に届きます。するとどうなりますか? 消えますか?

違いますよね。波紋は端に跳ね返り、戻ってきます。間違いなく、戻ってきます。

これが海ならどうでしょう?

広い海です。しかし端はあります。大きな波に紛れて、小さな波紋は見えにくくなります。しかし消えません。波というエネルギーは、他の波にぶつかり、呑まれ、もみくちゃにされながら、それでも確かに存在しています。エネルギーは保存される。それがルールなのですから。そうして海の端に届いた波紋は、また元の場所に戻ります。時間はかかりますが、確実に。

それでは宇宙ならどうでしょう?

あなたは思考というエネルギーを発します。思考が外部に発信されることは、思考の映像化実験などをご紹介した以前のお話からも明らかです。

 

さて、あなたが発した思考は、宇宙に放たれ、やがてあなたに戻ってきます。宇宙に端はない? でもビッグバンで発生した光は引き伸ばされて、全方向から降り注いでいたじゃないですか。

 


あなたの思考は、あなたに戻ってきます。

「誰かの悪口を言うと、脳は自分が悪口を言われているのと同様のダメージを受ける」という話がありますね。

あるいは以前に実践した「魔法の言葉連呼」の実験。「ありがとう」とひたすら言い続けることが良い方向に作用することは、体感的に明らかです。

つまり発する言葉、あるいは思考には主客の区別がないのです。

 

だからあなたが誰かに優しくすること、ありがとうと伝えること、愛していると伝えることは、すなわちあなた自身を認め、許し、愛することにほかなりません。

引き寄せにおいても、間違いなく良い作用があるはず。

だからあなたはそのままで良いのです。優しい人。損得なんて考えずに、誰かのために生きられる人。それがあなたの人生を素晴らしいものにするのです。

 

というキャラで行こうと思いましたが、なんだか似合わない感じがするので今日だけです。

 

 

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