はじめに
先月の「今月の実践報告」でお伝えした録音アファメーションですが、「録音アファ」のキーワードで検索からいらっしゃる方が多いので、少し補足をしておこうと思います。
ちなみに、僕が考案したわけじゃないですからね。試して、効果を実感しましたよ、というだけです。初出はおそらく「潜在意識ちゃんねる」の書き込みだと思います。僕は「アファメーションクラブ」様も参考にさせてもらいました。
やり方のおさらい
手順にすると、これだけです。ポイントは後ほど記しますが、ご自身で録音するという微小な手間を除き、ほぼ何の手間もかからないのが魅力です。
ちなみにPCM録音は無料アプリで、リピート再生、倍速再生ができるのでおすすめです。
録音アファのメリット
先に示した「手間(とお金)がかからない」という以外にも、いくつかメリットはあります。
1.場所を選ばない
まずアファメーションとは、肯定的な言葉や目標(を達成した未来)を繰り返し口に出すことで潜在意識に刷り込ませる方法です。そもそも僕は潜在意識の思考が集合的無意識とリンクして引き寄せが起こると信じているため、一連の作業のなかの唯一にして最大の難所がこの「潜在意識への刷り込み」だと思います。
しかしたとえばアファメーションでお馴染みのワード「私は成功している」なんて、とても人前では口にできませんよね。既婚者やご実家住まいの方など、同居している人がいる場合は、アファメーションをするタイミング自体が少ないということになります。
だから、聞くという受動的な行為に置き換えた録音アファは画期的なのです。聞くことは受け身ですが、録音は自身の声ですから、結果的にあなたが声に出しているのと同じ状態が発生しています。
アファメーションの最終的な目的は、誤解を怖れずに言うなら脳を騙すこと。その工程で、話すと聞くの混同があることなんて、まったく問題ないはずです。
2.回数をこなせる
上記と似ていますが、アファメーションの秘訣は、繰り返しです。声に出すアファメーションは、状況を選びますからやはり回数は限られます。録音を聞くだけなら、移動中でも、ランニング中でも、それこそ就寝中にだって聞けるわけです。
数をこなして、既成概念を根負けさせる。そのためには、録音アファほどふさわしい方法はないと思います。
録音アファのポイント(技術的側面)
そんなわけでようやく本題です。僕が実践してみて気づいた録音アファのポイント。人それぞれの部分もあるので、ご自身で微調整はしてくださいね。
1.声量は控えめ
繰り返し聞くことが前提のため、聞いて邪魔にならない音声であることが必要。これは何度も繰り返している間にコツが見えてくると思いますが、小さめでOKです。なんならはっきり聞こえないくらいでも、脳はしっかりとキャッチしてくれます。
とくにおすすめは、「脳がとろける感覚」と巷で話題のASMR動画のようなささやき声。自分の声というのがなんとも微妙なところですが、ささやき声(芯のない声)は、耳に心地よく、じわりと染みてくるような気がします。
2.た行や破裂音に注意
録音アファを繰り返していると、だんだん就寝中も聞いてみようという気になってくると思います。なぜなら聞く事そのものが心地よいから。眠りが浅くなる心配はありますが、上記のささやき声で録音している限り、少なくとも寝入りは良くなります。
で、気をつけたいのがパ行の音や「つ」の発音。日頃の生活では気づきにくいのですが、人間は「つぎつぎと……」の時の「つ」の音や、「いっぱい……」の「ぱ」の音に、必要以上に力が入りすぎてしまうことがあります。
すると、眠りかけでようやく意識レベルが下がってきても、「ぱ」や「つ」の度に覚醒してしまうということが起こり得ます。破裂音は、必要以上に小さめでOK。これも何度も撮り直している間に、改善されるとは思います。
3.BGM
アファメーションワードを話しつつ、BGMを流すのも良いという話もあります。好きな音楽は、感情にダイレクトにうったえるため、ワードがより深層意識に到達しやすくなるのが理由だと思われます。これは賛成です。
ただしリピート再生で細切れになるので、そこに意識が向いてしまう人はBGMなしが良いでしょう。あとは倍速で聞くつもりの人も、BGMは不要。音痴になっちゃいますよ。
4.聞き方
個人的に、ワードがもっとも脳に浸透しやすいのは、カナル型イヤホンを使い、小さめの音量で、イヤホンを強めに耳に押し込むという方法。脳の真ん中で直接声が響いているような錯覚が生まれ、意識が音声に向いていないときにも、しっかりと脳に届いていると思います。ただし、耳が痛くなります。耳にもよくなさそうなのでここぞというときだけの短時間にしたほうが良いでしょう。実行は自己責任ということで。
ヘッドフォンも試しましたが、移動時はともかく、就寝時はかなり気になるのでおすすめできません。
お好みはあると思いますが、就寝時は枕の下にスマホを設置して、横向きに枕に耳を当てたときにかろうじて聞こえる程度の音量にするのが、安眠とアファを両立するコツではないかと思いました。
というわけで今回は技術的な部分のみ。次回は、アファのワードを含めた実践的な部分のポイントについて。
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