宇宙人や幽霊はいるか? 

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はじめに

さて、今回も本題とは別なのですが、メールで頂いたお問い合わせへのご返答。それはざっくり言うと「引き寄せという超自然的な現象を信じるなら、宇宙人や幽霊もいると思いますか?」という質問です。ブログにてご返答する旨、許可済みでございます。

幽霊と宇宙人の存在について

結論からいえば、個人的には「どちらもいる」と思います。ただし、それは超常現象としての意味合いではありません。

同様に、引き寄せについても、超常現象・超物理的現象ではなく、物理学、心理学などの理論の延長線上にあるものだと思っています。延長線上だから、現状は明確に「学問である」とは言い切れない。言い切れないけど、それを解釈することを諦めるわけではない。

やがて新たな物理法則や心理学的解釈、あるいは脳科学や宇宙工学が発展すれば、よりクリアに引き寄せを説明できる日が来る。それまでは、現在考えうる理屈と予測で、なんとか現実的に解釈しましょうね、というスタンスです。

要するに、たとえ他人から見ればオカルトっぽい話であっても、自分までそう思う必要はないということ。オカルトって、怖いですしね。幽霊とか、超怖い。

で、話が逸れてしまいましたが宇宙人と幽霊。どちらも居ると思う。でもそれぞれの「居る」というニュアンスが少し異なります。別々に見ていきましょう。

宇宙人の存在理由は単純な確率論から

ウソか本当か、一説には宇宙には地球上にある砂粒の4000万倍の数の恒星があるそうです。ちなみに砂場の砂を片手で握ったとき、その砂粒は約800万粒。砂場なんてどこにでもありますが、それ以上に、山があり、川辺があり、砂浜があり、砂漠があり、鳥取がある。地球上の砂粒の総数っていったいどれくらいでしょうか。想像の範疇を越えています。

で、その総数の4000万倍の恒星があると。恒星とは太陽系で言う太陽のように自ら発光する星のことですから、それぞれに惑星を従えているわけです。その数はもはや無限に近い。

さらに宇宙というものは、ほぼ人類の観測が及んでいません。先日、地球からわずか4.2光年先に、ハビタブルゾーンの地球型惑星(水が液体として存在できる温度帯にある岩石惑星)が見つかりました。

www.nikkei.com

宇宙の大きさは直径930億光年ですから、4光年はもはや誤差の範囲。宇宙を地球に置き換えれば、0.5mmしか離れていない場所ということになります。そんな超至近距離に、人間が住めるかもしれないそっくりな惑星があることに、人類が気づいたのは2016年。つまり、地球上における0.5mm隣のことに、ようやく今、目が届いた状態です。

そんなあまりに広大な宇宙ですが、さらに昨今、その宇宙がひとつではない、という論も提唱されています。それが多元宇宙論。これは水面の波紋のように重なり、互いに影響を与え、受けながら無数の宇宙が存在しているのではないか、という論。

karapaia.com

もうここまで来ると、無限といっても差し支えないことでしょう。そして試行回数が無限であれば、どれだけ低い確率であろうと必ずいつか同じ結果は生まれる。だから、宇宙のどこかには、地球とそっくりな環境で人類とそっくりな発展を遂げた生物がきっといるだろう、というわけです。

本当はそこまで低確率なのかな、という思いもあります。実は生物は宇宙で非常にありふれた存在で、どこかで地球を観測しているのかも。

幽霊の存在は心理学的側面から

存在の定義とはなんでしょう。辞書には「人間や事物が、あること。また、その人間や事物」という説明のほかに、「現象として主観に現れているものや経験に与えられているもの」という記述もあります。たとえば物理的質量を持つことだけが存在の定義なら、質量のない光子は存在しないことになります。

視点を変えてみましょう。幽霊が存在しないなら、「幽霊を見た」という人は、全員が嘘つきなのでしょうか? きっとそうではありません。中にはただ注目を浴びたいだけの人もいるかもしれませんが、「幽霊を見た」という人にとって、たしかに幽霊は存在しているのです。

たとえば存在確認の方法が視覚によるものだとしましょう。誰かが風に揺れる柳の枝を、幽霊と見間違えた。その時点で、その人の頭の中には、柳の下に恨めしそうに浮かぶ幽霊が映像化されているわけです。つまり、存在しているのです。

ただの見間違いでやっぱりいないのではないか、という反論もあるかと思います。しかし、ある人が目視し、確信した時点で、(その人にとって)その対象の存在は確立されているのです。なぜなら、存在を確定させるのは脳の働きでしかないから。目の前にコーヒーカップがある。それは目で見て、脳が判断した結果です。手でカップを掴む。その感触や温度も、脳の判断です。そのカップに満たされたコーヒーを飲む。その味覚も脳の判断。つまり存在とは結局、主観的な判断に委ねられているのです。

だから、幽霊はいる。と、ここまでで結論だとあまりに乱暴なので、少し物理現象的な例を付け加えておきましょう。霊だけに。

音の可視化

人間の可聴範囲周波数の最低域以下、19Hzの音は目に見えるといわれます。音とは空気の振動であり、エネルギーです。それが耳に聞こえない低周波となると、脳内で処理され視覚情報に変換されてしまうとのこと。

低い振動音、風の音など日常的にこの超低周波は漂っています。幽霊の目撃情報と、工場など超低周波の発生する場所がリンクするという研究もあるようです。

目に見える音。これも十分怖いですけどね。

強い意志・感情の残滓

これも上記と似ていますが、人間の思考は電気信号であり、脳から外部にも発信(漏出?)していることは何度が申し上げた通り。その信号が何らかの媒体に留まり、たまたま通りかかった人によって受信されるというのもありそうな話です。というか一番幽霊っぽい話ですね。強い思念というとやっぱり恨みとかですかね。喜びいっぱいの幽霊ってあんまり聞きませんからね。

未知の素粒子、ダークマター

切り捨てるすべきではない可能性として、もちろん魂の存在だってあります。生物には魂があり、それは自発的意志を持つ。いわゆる、本当の意味の幽霊がこれですね。まだまだ世の中には未発見の素粒子や法則がいろいろ潜んでいるはず。そのどれかが見つかったとき、幽霊の謎があっさりと解けるのかもしれません。ちなみに科学者の間でも、時折議論になる話題です。

www.gizmodo.jp

というわけで宇宙人と幽霊の話。なぜ皆様の前でご質問に答えたかといえば、これはすべて引き寄せの実在性の考え方に通じるからにほかなりません。

あると思う人の心には、ある。それを補強するために、科学の下地を掘り下げましょう。当ブログの存在理由そのものです。

 

 

 

急がば回る復縁の引き寄せ

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はじめに

マインドフルネスのお話の途中ではありますが、当ブログを読んで下さった方より効果的な「復縁」の方法についての質問がございましたので、本日はそちらについて。

質問者の方のプライベートな話題ではございますが、他のお悩みの方のお役に立てればと、こちらでお答えさせて頂きます。

復縁を望む際の前提の考え方

結論から言えば、引き寄せにおいて「復縁」は非常に難易度が低いと思います。そもそも引き寄せ自体が心の作業ですから、物品を引き寄せるよりも、人の心を引き寄せる方がずっと親和性が高いのです。

さらに「復縁」ということはつまり、対象はかつて一度は心が通じたことがある相手。スピった言い方をするならば、あなたと相手との間に心のチャンネルが開いている状態です。もう勝ったも同然です。

しかし間違えてはいけないこともあります。その間違いとは「相手を振り向かせたい」と思うこと。いいですか、大事なことです。

相手を振り向かせるのではなく、相手の見ている場所にあなたが行くのです。

なんか良いこと言ってるっぽいですよね。ちょっと恥ずかしくなってきました。

しかしどうかお忘れなきよう。何度も言っていますが、引き寄せで変えることができるのは自分自身です。「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分」ということです。ここまでが前提です。

「復縁」引き寄せの方法論

かくいう僕自身、引き寄せによって「復縁」を実現したことがございますので、ここからはその体験に沿ってお話します。

僕が実際に実行したのは、下の2つ。

  1. 相手の言葉や態度から、その背景をトレースする
  2. 確信する

たったこれだけです。

さっそく、ひとつずつ見ていきましょう。

①相手の言葉や態度から、その背景をトレースする

人間が、相手から受け取ることができる情報は、基本的には言語と行動のみです。つまり表面に表れた言葉と態度からしか、相手を知ることができません。しかし、昨日の「認知行動療法」の話を思い出してください。

行動(言葉も含む)の前には感情があり、感情の前には思考がある。これは絶対の法則です。恋愛関係でよくある「俺(私)はこんなに悩んでいるのに、相手は何も考えていない」という勘違いを、まずは正してください。相手も必ず何かを考えています。そして大いにして、別れを切り出す側の方が、より深く物事を考えている場合が多いのです。

たとえば相手が、何も言わずムスッとしている。あるいは小さなことにネチネチと愚痴をこぼす。あなたは「あいつはいつも不機嫌だ」「なんだか嫌な感じだ」と考える。そして相手がその態度に至った理由を考えることを忘れてしまう。これでは決して二人の距離が縮まることはありません。まず考える。理解しようと努力する。これが第一歩です。

先の例で考えてみます。

  相手が朝起きたらムスッとしている(行動)

  ↓
  不機嫌・不愉快(感情)
  ↓  

  あなたの◯◯が気に入らない(思考)

 

ここまでは普通の考察です。ここからさらに踏み込みます。

 

  あなたの◯◯が気に入らない(思考)

  ↓

  あなたの◯◯という行動

  ↓

  ◯◯に至るあなたの感情・思考

  ↓

  さらにそのきっかけとなる行動

  ↓

  さらにさらにその行動の背景にある感情

  ↓

  そのときの相手の行動

  ↓

  そのときの相手の行動に至る感情

 

考えてもキリがなさそうな気がしてきますね。でもキリはあります。相手の行動・感情・思考、それに伴うあなたの行動・感情・思考。これを可能な限り紙に書き出します。するとどうなるのか。めんどくさくなります。いや本当に。ただ不機嫌なのではなく、こんな面倒な回路を経て、相手は不機嫌なんです。そこに辿りついたとき、あなたはきっと、自分が直すべき点も見えてきているはずです。

相性が良いとか悪いとか、そういう問題以前に、あなたが相手を思いやることで、大概の人間関係はうまくいきます。

もちろん、ただ下手に出て、相手のご機嫌をうかがおう、というのではありません。ここで大切なのは相手が行動に至った理由を考え、その一端に自分があることを意識することです。

②確信する

ここまではただの恋愛相談のようでしたが、ここからが引き寄せです。確信する。このブログで何度も繰り返してきた、引き寄せの唯一にして最大のメソッドですね。

そこで、まず考えてみましょう。地球上には約75億人の人類がいます。人類誕生からの累計では約1000億人といわれています。そのなかで時代と場所がぴったり一致し、さらにお互いに心が通じた相手が、あなたが復縁したい人。安易に使いたくない言葉ですが、まさしく奇跡のような確率で出会った人ですね。

今度はちょっと別の話。人間の脳細胞、神経細胞同士を繋ぐラインをシナプスと呼びますが、このラインは一度道が開通すると、二度と消えることはありません。一度覚えた自転車の乗り方を時間が経っても忘れないように、一度覚えた人への感情も、消えることはありません。あなたの脳の中に相手への思いがあるのと同様、相手の脳の中にもあなたへの思いがあります。

そして上記2つの例を別の視点で見てみましょう。人間のように社会性のある生物は、種全体で一個の生物のような様相を呈することがあります。この場合は、細胞のひとつひとつが、個々の人間です。つまりあなたの脳内をシナプスが駆け巡るのと同様、人間社会の中にも相互を結ぶ信号が駆け巡っているのです。

そこで思い出してください。一度開通したラインは途切れないのです。人間社会という集団の中で、一度あなたと相手は最接近した。そこで生まれたラインは、時間が経とうと、距離が離れようと、決して消えることはないのです。

ここまで考えた後に、もう一度①の「相手の思考をトレースする」という手法を思い出してください。そう、相手のことを本当に思いやれるようになったら、その思いはすでに開通しているラインを通して、必ず相手に伝わるのです。

これは復縁したい相手が、LINEやメールや電話でコンタクトが取れる場合でも、物理的に離れてしまって連絡の取りようがない場合でも変わりません。さらに、相手の心が別の誰かに移ってしまっている場合であっても、何らかの変化・効果はあります。これは経験です。だからあなたがすべきことは、上記を理解した上で、ただ確信するだけ。

思いは伝わる。

それを信じて、毎日を過ごしてみてください。

あなたの思いが通じ、無事復縁を果たされることを願っています。

 

 

 

心をコントロールする認知行動療法

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はじめに

さて、前回までに見てまいりました「身随観」と「心随観」によるマインドフルネス。通常であればここからさらに理解を深めて、より深い瞑想に入る方法を学ぶのですが、ここは瞑想ブログではなく、あくまでも願い事を実現することを目指す引き寄せブログ。ここから少し方向転換して、より実践的な引き寄せについて考えてみましょう。

ちなみに、マインドフルネスをもっと知りたい方は「ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践」(春秋社)という本に詳しいので、検索してみてください。

瞑想から心のコントロールへ

「瞑想おすすめです」と何度も繰り返していますが、その目的は無意識(深層意識)に表層意識の思考を届かせること。つまり、自分の心をコントロールすることにあります。瞑想という精神的な話からのスタートではありますが、このあたりは心理学の範疇です。

そして心理学には、この「心をコントロールする」という目的を達成するための手法もあります。それが「認知行動療法」です。

療法という名の通り、臨床の場ではうつ病の治療などにも役立てられています。が、もちろん、それだけではありません。トラウマの克服、コンプレックスの解消、さらには性格そのものを変えることまで、この認知行動療法は可能にしているのです。

ただし、心理学の性質上、ある意味では対処療法であり、万能ではないことはお含みおきくださいね。

セルフ認知行動療法の実践

さて、自分で自分の心をコントロールするセルフ認知行動療法ですが、実は昨日までのマインドフルネスの練習で、半分ほどは終了しているのです。思い出して頂きたいのは、頭のなかに勝手に湧き立つ思考「自動思考」があり、それをただ客観的に観察したことです。

前回は自動的に湧き上がる「思考」をただ観察しました。すると「思考」に応じた「感情」が湧き上がることに気づくでしょう。たとえば「昨日失敗をやらかした」という思考が自動的に湧き上がる。するとそれに対して「悔しい」や「恥ずかしい」という感情が湧き上がります。そうすると今度は、「行動」が起こります。舌打ちやため息が出るかもしれませんし、枕に顔を埋めてジタバタするかもしれません。これらの行動もオートマティックです。

つまり自動的に湧いた「思考」から「感情」と「行動」が生まれるわけです。注目すべきは、この3つが、それぞれ関連付けられていること。思考があるから感情があり、感情があるから行動がある。そしてその行動の結果として、次の自動思考がまた生まれる。この3要素がグルグルと絡み合って、あなたの生活を形作っているわけです。

認知行動療法とマインドフルネス認知療法

ざっくりと概論をお伝えしたいがために、非常に話があちこちに飛んでしまっているのですが、前述の「思考」「感情」「行動」の相関関係から、思考あるいは感情の整理を目指す認知行動療法と、浮かんだ思考を客観的に観察することで自動思考に囚われないようにするマインドフルネス認知療法は別物です。

つまりアプローチの方法として、積極的に心に働きかける認知行動療法と、ただ静観するマインドフルネス認知療法の2パターンがありますよ、ということです。ただしスタートラインとしては、どちらも自分の心の動きを見つめるという「瞑想」がありますから、あまり深く気にしないでOKです。今回は瞑想スタートで、心をコントロールする方法が学術的に確立されているということを覚えて頂ければ。次回からは、その認知行動療法をうまく引き寄せに取り入れる方法を考えていきます。

なお、うつ病と診断されたことがある方、治療中の方は、ここでのお話を鵜呑みにせず、必ず専門家の指示を仰いでください。ここで目指すのは疾患の治療ではなく、引き寄せの実践です。どうぞお間違いなきようお願いします。

 

追伸

スマホからアクセスして頂く方が多いようですので、ブログを「PRO」に移行しました。徐々に見やすく変えていきますので、今しばらくご辛抱くださいませ。なお、移行に伴いドメインも変わりました。お手数ですがブックマークの変更等をよろしくお願いします。

 

心の動きを見つめるマインドフルネス

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はじめに

昨日までは(無意識の)体の動きを観察することで、現在に焦点を合わせる「身随観」について考えてきました。今日はその対となる「心随観」について。読み方が同じなのが非常にややこしいのですが、これは体ではなく心の動きを追いかけましょうという感じです。もちろんこの場合の心とは、無意識の心の方です。

 自動で湧き上がる思考

「頭の中を無にしましょう」と瞑想をはじめても、勝手に浮かんでくる思考。これを「自動思考」というのですが、考えてみると不思議ですよね。「考える」ことは、僕たち人間の本質的な行為です。考えるからこそ自分がある。自分の本質は考える脳にある。「人間は考える葦である」というパスカルの言葉を引き合いに出すまでもなく、思考こそが人間の中枢であるという論に異を唱える人はいないでしょう。

しかし、自分が自分である根源にある思考を、自分で制御できないってどういうことでしょう。「考えるのをやめる」と考えているのに、脳は勝手に別のことを考える。ならば自分という存在は、誰か別の者に操作されているとでもいうのでしょうか?

その通りです。そしてその別の者こそ、無意識です。

そしてあなたの意識と無意識が、必ずしも仲良しではないことが、引き寄せが滞る一因となっているのです。このへんのお話は既出です(参考→)つまり、

 

□あなたの意識の最終目的→幸せ

■あなたの無意識の最終目的→生存

 

という違いがあり、その両者が一致しないことが多い。そして引き寄せでは無意識側の願いが優先して実現されるため、あなたの意識が望む「幸せ」がやってこないというわけです。なかなか困りますね、この無意識のヤロウ。

自動思考をただ見つめるという瞑想

勝手に思考が湧き、勝手にそれを望みと定めて実現してしまう無意識。ならば、どうすれば良いのか。その答えは、どうもしないことです。

以前にも何度も言及しておりますが、自動思考は通常は人間である限り必ず湧き上がる思考です。止めようと思っても、できません。ならば、あるがままに、湧き上がるままに、放っておくしかないのです。

鼻の下と上唇の間に意識を向けながら、呼吸に集中する。しかし湧いてくる思考。昨日の失敗、明日の不安……。ああ、湧くがいいさ。勝手にしやがれ。

それがただひとつの、自動思考との付き合い方。どれだけ不安や後悔が湧いても、ただ聞き流す。「へー、ふーん、そうなんだー」と、女友達が彼氏と伊豆高原に行った話をしてるときくらい聞き流す。ただし、自動思考が湧いているという事実自体は受け止める。これは「あ、また自動思考だ」と考えれば良いだけです。

ざっくりとではありますが、この「ただ心の動きを見つめること」が、マインドフルネスのステップ2である「心随観」の考え方です。

ただ第三者として、心の動きを見つめる。するとどうなるのか。考えてみてください。無意識を観察する、という行為がある。その行為をしているのは、消去法による無意識ではありえませんね。無意識を観察している側なのですから。つまりあなたの意識が、無意識と明確に区別されます。自我の確立です。

でも、おかしいですね。たしか引き寄せのコツは、あなたの無意識に願いを落とし込むことでした。無意識と意識が明確に区別されてしまったら、願いを届けることができなくなってしまうのではないでしょうか。

そのへんのお話、つまり瞑想から引き寄せへのシフトについて、明日から考えてみます。

 

 

 

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[クイズ]目を閉じないと見えない場所ってどこだ?

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はじめに

さて、前回は「日常のなかの無意識の動作にちょっと意識を向けてみましょう」というお話でした。無意識を意識することでそこに思考が集中し、結果、現在に焦点を当てることになりますよ、というわけですね。今回はマインドフルネス(≒瞑想)のもうちょっと踏み込んだお話です。でも目的は同じ。「思考の焦点を現在に当てる」という一点です。

眠る前の瞑想の次なるステップ

さて、突然ですが皆さんに質問です。

 

透視ってできますか?

 

「何言ってんだこいつ」と思われるでしょうが、まあちょっと聞いてください。

前回の話で、眠る前にベッドに横になって、呼吸に集中するという練習がありましたね。そのとき当然、目は閉じます。でもここでちょっと注意。目を閉じるけど視覚を閉じるのではなく、閉じたまぶたの裏側を見るのです

たとえば目を開いたまま赤い布で目隠しをしたとします。すると、それまでの景色は見えなくなる代わりに、赤い色が見えるはずですね。その目隠しがまぶたです。目を閉じたから見ないのではなく、目を閉じてからしか見えないものを見る。これは単純に意識の持ち方の違いです。

もちろんこれも無意識を意識するという練習の延長です。普段は「目を閉じる=見ない」だったのが、「目を閉じる=見る」に変わるわけです。

さあするとどうなるでしょう。お試しいただけばわかるはずですが、意外にも、まぶたの裏にはいろいろな世界が広がっています。今日あったできごとが自動再生されるかもしれません。誰かの顔がぼんやりと映像化されそうになり、その姿を追いかけると霧散してしまうこともあります。夢なのか、現なのか。なんだかわからない世界がまぶたの裏というスクリーンに描かれます。

寝る前ですから、部屋は暗いです。意識のレベルは徐々に落ちて、睡眠に近づきます。さあ、ここで思い出してください。透視ってできますか?

閉じたまぶたの向こうに、自分の部屋が見えますか? 天井が見えますか? 窓やドアが見えますか? 見えるわけないと思いますか? ところが、見えるんです。おかしいですね。目は閉じているはずなのに、部屋の様子がはっきりと見えるなんて。

 

これ、瞑想です。

 

無意識に意識を向け、現在に集中するという本来の目的を、この変な体験は簡単に体験させてくれるわけです。

意識レベルを落とし、しかし眠りはせず、無意識に集中する。言葉にすると難しそうですが、こんな簡単なことだけで誰でもできてしまうのですね。つまり何事も考え方ひとつだというお話です。

意識レベル低下は潜在意識に接触のチャンス

このまま眠ってしまってもいいのですが、せっかくですからもう少し楽しんでみましょう。意識レベルは低下しています。しかし目を閉じつつも視覚に集中している脳の一部は覚醒しています。部屋の様子はさっきよりもはっきりしているかもしれません。

言うまでもなくこの部屋の視覚情報は、あなたの記憶がまぶたの裏というスクリーンに再生している映像に過ぎません。たとえばあなたが目を閉じている間に、もし家具の位置が変わっていたりしても、その情報を得ることはできません。たぶん。

あるいはホテルなどの馴染みの薄い部屋で同じことをしても、正確な情報が透視できるとも思えません。あくまでも、擬似的な透視なわけです。でもそれで良いのです。

あなたは目を閉じている。あなたの脳には視覚情報が映っている。この矛盾する感覚が同時に起こっていること、それはつまり、日常とは違う脳波があなたの脳内に巡っていることを意味します。

そして日常とは違う脳波は、新鮮な感覚としてあなたの心に刻まれます。つまりこの段階で、潜在意識とのいつもよりもチャンネルが開いているわけです。

さあ、チャンスです! この隙きに潜在意識に刻みたい願いを思い描いてください。ちょうどよいことに、まぶたの裏のスクリーンに、あなたの意識を映像として流せる状態は続いています。お金でも、恋人でも、仕事でも。成功した自分のストーリーを、まぶたの裏のスクリーンに流すのです!

というわけで今回は、寝しなのマインドフルネスの発展編をお送りしました。いきなりうまくいかないかもしれませんが、寝落ちしたって別に失うものはありません。気軽にチャレンジしてみてくださいませ。

 

 

 

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マインドフルネスと瞑想。日常的にストレスから解法される方法

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はじめに

昨日、TV朝日の『たけしの家庭の医学』でマインドフルネスの話をしていましたね。欧米で心をフラットな状態に導くマインドフルネスが話題になっているのだとか。

もちろんマインドフルネス=瞑想ではありません。

禅の思想に基づく瞑想が欧米に伝わり、欧米特有の合理性によって仏教的背景が削ぎ落とされ、心を安定させるひとつのメソッドとして確立された。それがいわゆるマインドフルネスです。つまり瞑想の一部、瞑想のひとつの方法がマインドフルネス。それが今日本で話題になりつつあるのですから、いわば逆輸入ですね。

さて、瞑想が言葉を変え、アプローチを変えて逆輸入されたわけですが、それが今じわじわと日本社会に浸透しています。多くの日本人は欧米文化に憧れがありますからね。これは、皮肉ではありません。本当に良いことだと思います。どんな形であれ、自身の心と向き合うのは人間にとって、ひいては社会全体にとって間違いなくプラスです。

だから「瞑想」という言葉にどこか胡散臭いイメージを持つ人が、「マインドフルネス」というオシャレワードをきっかけに自分の心に興味を持つことは、社会全体にとって利益になると思います。番組でも触れられていましたが、GOOGLEに代表される先進企業にも取り入れられていることも、安心感を後押しするのでしょう。

だから、ライトな瞑想、あるいは宗教的背景を除いたシンプルな“心のストレッチ”というべきマインドフルネスを入口に瞑想を開始してみるのも良いことだと思います。

ちなみに番組内では、マインドフルネスによるストレス軽減がテロメアの減少を抑制し、長生きや老化予防にも効果的であるという話もされていましたね。

というわけで今回は、呼吸法や精神的準備を排除した、マインドフルネスの合理的な考え方に基づく瞑想の入門。瞑想の効能につきましてはまた改めてまとめますので、まず本日は実践の方法について考えてみます。といっても、何も難しい話はありません。

ストレスの原因から解法される瞑想

僕たち人間のストレスというものは、すべて過去と未来に関することです。過去の行動を後悔し、未来への不安を覚える。100%、ひとつの例外もなく、悩みのすべてはこのどちらかに起因します。

「いや現在の不安もある!」と否定したい方もいるでしょう。たとえばあなたが今現在、めちゃくちゃ揺れる飛行機に乗っているとしましょう。ほら不安は現在にある!と思うでしょう? しかしさらに分解してみれば、不安の正体は「このまま墜落してしまうのでは?」「過去にこんなに揺れたことはない!」「墜落したら死んでしまう!」という過去、未来のなかにあります。実際に「怖い」と思う感情だって、厳密な意味での現在のなかにはないのです。

飛行機は大げさな例ですが、「お金がない」「友達がいない」「会社の人間関係が悪い」「体調がすぐれない」といった悩みもまた、すべて過去と未来に思考が飛ぶことで発生しているのです。

で、瞑想とはそれらの「悩み」からひとときでも解法されましょう、ということ。パソコンの調子が悪いときに再起動するように、一度悩みから離れて心を再起動してみましょう。そうすればいろいろうまくいきますよ、という方法です。

ならば答えは単純です。つまり、過去と未来のことを考えなければよいのです。現在のことだけを考えればよいのです。「今を感じる」といわれる、瞑想の基本です。

今を感じる第一の方法

今を感じるのが瞑想。その第一の方法は、現在の体に意識を向けることです。瞑想では「身随観」といわれる、自身の体の動きを感じる感覚ですね。

まずは楽な姿勢になりましょう。座禅のポーズでもよいですし、面倒なら寝る前にベッドに横になる姿勢でも構いません。

続いて、呼吸に集中します。ゆっくり吸って、ゆっくり吐く。意識は鼻の下と上唇の間の三角の部分(下記参照)に向けてください。

[参考]

 f:id:attracted:20170824140915j:plainこの黒い部分。友情出演、うちの犬。

 

鼻の下に意識を向けながら、ゆっくり呼吸。吸うのは鼻から、吐くのは口から。横になっている場合、すぐに寝落ちしてしまってはダメですが、3~4分やれれば十分です。

「吸ってる~(6秒)、吐いてる~(6秒)」で12秒。1分で5セット。これを15~20回くらいやれれば十分なわけですから、そう難しいことではないでしょう。それでもすぐに眠りに落ちてしまう方も、別に悪い効果があるわけではありませんので、とりあえず意識の続く限りやってみてください。大切なのは少しずつでも毎日続けることです。

呼吸以外で現在に意識を向ける方法

さて、寝る前に意識に呼吸を向けるだけ、という簡単きわまりないマインドフルネス入門編。しかし、お酒を飲んだ日とか、異性とベッドで運動した日とか、つい忘れてしまう日もあるでしょう。

でも大丈夫。「身随観」とは「日頃は無意識に行う体の動きに意識を向ける」こと。ならば呼吸に限らず、やれるタイミングはいくらでもあるはず。

たとえば毎日の駅への道。歩きますね。普通ですね。意識してないですね。この「歩く」という行為に意識を向けます。無意識に「歩く」のではなく、意識して右足を出す、次に意識して左足を出す。次は右、次は左。自ら筋肉に指令を出し、足を動かします。いつもは無意識でやっていたことが、実は意外にも複雑な工程を経ていたことが感じられることでしょう。

あるいは、ただ「立つ」という行為。背筋を伸ばし、地面に足を踏ん張り、ふらつかないように体内のジャイロセンサーを調整し、ただ立つ。考えてみてください。先進企業が二足歩行ロボットを開発し、ただ直立させることにどれだけの技術が費やされているか。それをあなたは無意識のうちに行っているのです。だから、その無意識に意識を向けるのです。

歩く、立つという当たり前の行為。そこに人間の複雑な機能が凝縮されています。そこに集中するとで、気づけばあなたは「現在」に意識を向けていることでしょう。

このように、「瞑想」と言うと難しいと感じても、「現在に意識を向ける」といえば実は日常のあらゆる場面にその機会は潜んでいます。だからふとした瞬間に、自分の無意識の動きに目を向ける習慣をつけることは、過去と未来の不安や後悔から解法されることとなります。これを続けることで、やがてあなたに良い効果が次々と表れます。そのへんの話はまた次回。

ただし歩行などに意識を向ける際は、周囲への注意が散漫になります。公園など車の来ない場所で行うようにしてください。

 

 

 

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生存報告

更新大幅に遅れて、たいへん失礼いたしました。

このへんの日記にて「仕事の依頼を続々引き寄せまくり!ヤフゥ!」などと浮かれておりましたところ、ちょっと度を越えた量の仕事が舞い込んでしまいまして。

引き寄せの効果を改めて実感するとともに、願い方もちょっと工夫しないといけないな、と思った次第です。なにしろお金はザクザク入ってきますが、使う時間がない!

というわけで、1月にこのサイトを開いて、ひとつひとつ確認しながら引き寄せを実践、3月からは1ヶ月間集中的に特定のメソッドを併用、という生活が始まりました。

そして8ヶ月ばかりが過ぎ、改めて確信しました。

引き寄せって、マジであるのね。

仕事、お金ばかりではありません。復縁を願えばそれが叶い、やっぱ合わないやと思えば自然と離れ、北欧に行きたいなと願えば思わぬ方向から実現し、誰かのことを考えれば次々と連絡が入る。これを引き寄せと言わずになんと説明できるのか。

というわけで、前回途中だった瞑想のお話を続けつつ、近日中に僕に訪れた引き寄せの効果なども、あわせてご報告していこうと思います。

どうぞ引き続きよろしくお願い申し上げます。